エレクトロニクス/組み込み業界の動向をウオッチする連載。今回は、2021年2月にテレビ報道でも話題(?)となった「TSMCの日本進出の意図」についてお届けする。
2021年2月10日に、テレビ朝日の報道ステーションでTSMCのニュースが流れた「らしい」。「らしい」というのは今もって筆者は見ていない(というか、そもそもテレビを保有していないから見ることもできない)のだが、EE Times Japanで筆者の担当編集でもある村尾麻悠子氏の編集後記(「報ステのTSMCのニュースに頭を抱えてしまった」)を読むと、おおむね雰囲気は分かるというか、深く突っ込む気にはなれないというか……。ちなみにこの編集後記、2〜3月の記事ランキングでずっとトップ10入りしているという好成績を出しており、30位以内に入ってない筆者としてはうらやましい(いや単にEETimes Japanに最近記事を寄せてないだけの話なのだが……)。
ただ、ちょうどよい機会なので「そもそもTSMCは日本で何をしようとしているのか」を説明してみたいと思う。
発端となったのは、TSMCが2021年2月9日(現地時間)に発表した“TSMC Board of Directors Meeting Resolutions”というニュースである。
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