エレクトロニクス/組み込み業界の動向をウオッチする連載。今回は、2021年1月に古巣のIntelへCEOとして復帰すると報じられたPat Gelsinger氏についてお届けする。
2021年1月の最大のニュースは、やはりPat Gelsinger氏のIntel復帰であろう。それも現CEOであるBob Swan氏の後任のCEOとして入るカタチだ。このニュース、まず速報が上がった後でEETimes Japanに解説記事(解説記事1、解説記事2):掲載されており、これらをお読みの方も多いと思う。実際、解説記事2を執筆したJunko Yoshida氏は
もし筆者がIntelの社員だったとしたら、この記事を読んで深く感動し、「ぜひともあの輝かしい日々を取り戻してほしい。あなたを信じてついて行きたい」と思うだろう。
と書かれたが、実際にIntelの中の人にちょっと話を聞いた限りでは、Gelsinger氏の復帰を喜ぶ声がかなりあるらしい。
2020年8月の連載記事でも書いたが、Intelのこのところの不調はTMG(Technology and Manufacturing Group)がまともな製品を出せない事に起因する部分が少なくない。そしてそのTMGの独走を、前CEOのBrian Krzanich氏も現CEOであるSwan氏も止める事ができなかった、と社内的には見られているし、まあ実際それは客観的に見てもそうであろう。このあたりをGelsinger氏が変えてくれるのでは、と期待しているわけだ。
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