日本マイクロソフトの菖蒲谷雄氏(業務執行役員 IoTデバイス本部長)
マイクロソフトといえば言わずと知れた「ITの巨人」であり、最近ではビジネスの軸足をパッケージからクラウド「Azure」へ移行したことでも知られる。その規模は「2018年度にクラウドビジネスで200億ドルの売上を目指す」とまでに拡大しており、利用企業の顔ぶれもIT関連企業に限らなくなっている。
日本国内で有名な非IT企業のAzureド利用例と言えば、建設機械大手コマツ(小松製作所)における「スマートコンストラクション」だろう。建設機械にGPSを始めとした多種多彩なセンサーを搭載する他、建設現場で発生するさまざまな情報を連携させ、人と現場と建機の三位一体改革を実現する、まさにIoTと呼べる導入事例である。
ただ、コマツでいえばフルカスタマイズでの導入であり、得られる効果も大きいが導入コストも大きい。IoTにモノ(Things)が関係する以上、導入にある程度の手間がかかることは仕方がないといえるが、それでも「フルカスタイズしかない」のであればIoTの普及は見込めない。
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