こうしたソフトウェアの進化は、決められた作業を行う専用機を超える性能をロボットに与え、産業用ロボットの世界、特に大企業の産業ロボットに革命をもたらしつつある。複数のロボットが連携して動いたり、PC上で製造ラインを設計して実際の工場に反映したりと、専用製造装置では不可能だったことがロボットで実現されつつあり、それが生産の国内回帰も実現しつつある。
「これに加えて、中堅中小企業において人と機械(ロボット)との協働が働き方を変えつつあります。ただ、そのためにはロボットが進化するだけではなく、使いこなす技術がこれまで以上に求められます。これまでは大企業でしか得られなかった協働ロボットを使いこなす知見が、中堅中小企業の現場に求められているのです」(佐藤氏)
オムロンが示す「産業用ロボットの未来」――人との新たな協調、設備との協調へ
ソフトバンクが「自律化」ロボット販売へ、製造や物流も視野に
デンソーウェーブ、重さ4キロの協働ロボット「COBOTTA」
腐ったミカンもつぶさずにつかめる「リアルハプティクス技術」搭載双腕ロボット
2017年の世界ロボティクス関連市場は日本を除くアジア太平洋地域が最大市場にCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
豊富なホワイトペーパーの中から、製品・サービス導入の検討に役立つ技術情報や導入事例などを簡単に入手できます。