LIXILは、同社の統合生産システム構築の核となる統合製造BOM基盤として、エクサの「SPBOM」を導入した。
エクサは2017年9月、LIXILが同社の統合生産システム構築の核となる統合製造BOM基盤として、エクサの「SPBOM」を導入したと発表した。また、計画系のシステム基盤としてカナダKinaxisの「RapidResponse」を導入した。
LIXILは、2011年に5社が統合して誕生。その後グループ全体の基幹システムの刷新および統合を図ったが、事業拡大により工場別の業務ルールやプロセスが個別最適化され、製品や半製品、原材料の過不足による計画変更時の業務工数が増大していた。同社ではこうした課題を解決するため、BOMを装備し、マルチサイトプランニングを活用してオペレーション業務を標準化する必要性があった。
LIXILが刷新した全社共通の統合生産システムは、実績系、計画系、指示実行系の3つのレイヤーで構成される。新システムでは、さまざまな特注バリエーションに基づいて入力された受注情報のパラメータから動的にBOMを生成する必要性があり、かつそのデータが全システムで問題なく使用できる必要があった。さらに、数億件にのぼる商材データを含め、さまざまな個別最適化されたデータも移行する必要があり、拡張性・柔軟性の高いデータモデルが必要だった。これらの条件を満たす統合製造BOM基盤として、今回SPBOMが採用された。
SPBOMは現在国内17工場、RapidResponseは9工場で運用されており、生産リードタイムの短縮や欠品による機会損失削減に貢献している。また、パッケージ製品をノンカスタマイズで利用したことで、導入時のリードタイム短縮に加えて業務標準化も実現した。バージョンアップにも容易に対応し、今後の運用にも柔軟なサービスの取り入れが期待される。
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