日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は、最大700WのRMS電圧をサポートする、車載用Class-Dオーディオアンプのレファレンスデザイン「PMP11769」を発表した。22×20×3cmと小型で、自動車の助手席の下にも搭載できる。
日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は2017年7月、最大700WのRMS電圧をサポートする、車載用Class-Dオーディオアンプのレファレンスデザイン「PMP11769」を発表した。22×20×3cmと小型で、自動車の助手席の下にも搭載が可能。車載インフォテインメントシステム向けのカーオーディオ用外部アンプに適している。
PMP11769は、車載向けの700Wオーディオアンプに対応。主電源は、マスタスレーブ方式の昇圧コントローラー「LM25122-Q1」を2つ備えた二相交互同期昇圧コンバーターで構成される。昇圧コンバーターの入力電圧は9〜12Vで、最大20Aの負荷電流で36Vの出力電圧を生成する。入力電圧6Vでも動作し、出力電圧を約半分に抑えることができる。
また、350Wの高性能Class-Dアンプ「TPA3251」を2つ搭載。アンプ段の1つは車内に搭載の左右のスピーカーに信号を送り、チャンネル当たり最大175W(4Ω負荷時)出力を提供する。その他のアンプ段向けには、350W(2Ω負荷時)の出力を提供する。
他に、各オーディオアンプ段向けにクリッピング検出器とプリアンプも装備している。アンプにサブウーファを接続するため、オペアンプ「OPA1662A-Q1」を備えた2次アクティブローパスフィルターを統合。コーナー周波数は80Hzに設定され、超長波信号だけをサブウーファに送ることができる。
補助電源には、12V向けの降圧型と−12V向けの降圧昇圧反転型の「LM2841X−Q1」DC-DCスイッチングレギュレーターを使用。この補助電源を用いて、クリッピング検出器とプリアンプ回路用にオペアンプの正負両電源電圧を生成する。
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