サイバネットシステムが半導体メーカーと共同で、有機ELディスプレイ(OLED)向けのムラ補正IPを含むディスプレイドライバICを開発した。2017年6月ごろから販売の予定。
サイバネットシステムは2017年2月8日、有機ELディスプレイ(OLED)向けとして、ムラ補正IPを含むディスプレイドライバICを開発したと発表した。複数半導体メーカーとの共同開発で、製品は2017年6月ごろより汎用ICや特定顧客向けICとして販売される予定となっている。
開発されたドライバICは、ディスプレイの表示特性に応じた補正値を設定し、表示ムラを軽減させる補正を行うもの。同社フラットパネル自動検査システム「FPiSシリーズ」との併用によって、さらなる品質の向上や歩留まりの改善を図ることができるとしている。
FPiSシリーズとの併用時には、「検査用カメラで製造中のディスプレイを撮影」「処理装置でムラ補正データを作成」「補正データをディスプレイドライバICに書き込み」という流れになっており、一環での補正が可能なことから生産効率の向上を期待できる。また、FPiSシリーズは画質向上を狙うムラ補正だけではなく、セル工程から出荷前検査までも担うことができる。
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