リニアテクノロジーは、3〜100Vで入力可能な600mA同期整流式降圧スイッチングレギュレーター「LT8630」の販売を開始した。同期整流方式により、効率93%以上を達成している。
リニアテクノロジーは2016年11月、同期整流方式で効率93%以上を達成した600mA降圧スイッチングレギュレーター「LT8630」の販売を開始した。高効率のパワースイッチや昇圧ダイオード、発振器、制御ロジック回路を1つのチップ内に集積している。
同製品は、低リップルのBurst Mode動作により、無負荷時スタンバイ状態の暗電流を7μA未満に抑えることができる。また、出力リップルは5mVP-P未満で、出力電流が小さくても高効率を維持。入力電圧範囲は3〜100V、出力電圧範囲は0.8〜60V。最小ドロップアウト電圧を維持するため、最大99%のデューティーサイクルで動作できる。
パッケージには、高電圧動作に対応する20ピンのTSSOPを採用。実装面積が小さくても放熱効果が高くなっている。他にも、短絡保護、パワーグッドフラグ、出力電圧トラッキング、過熱保護などの機能も備えた。
1000個購入時の単価は、3.60米ドルからとなっている。車載システムや輸送機器、産業用機器、通信機器などのアプリケーションに向いているとした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
豊富なホワイトペーパーの中から、製品・サービス導入の検討に役立つ技術情報や導入事例などを簡単に入手できます。