ソニーが医療施設向け4Kビデオカメラ「MCC-S40MD」を発売する。1型センサーと12倍ズームレンズを搭載し、高精細かつ低ノイズな映像の撮影を可能とした。
ソニーは2016年12月6日、手術部位の視野(術野)を高精細に撮影する、医療施設向け4Kビデオカメラ「MCC-S40MD」を2017年3月1日より販売開始すると発表した。
手術時の医師の視野(術野)撮影に関しては主に学会発表や教育の場などでの活用事例が増えているが、細い糸や針先の位置関係などといった細部表現が求められており、昨今の医療現場ではより高精細な映像を撮影できる術野カメラへの需要が高まっている。
新製品は4K(3840×2160ピクセル/30p)撮影可能な有効約1420万画素の裏面照射型1型センサー(総画素数は約2090万画素)に、4K対応の光学12倍ズームレンズを組み合わせ、高精細かつ低ノイズな映像の撮影を可能とした。
手術室にて用いられる照明器具である無影灯にも対応した自動露出補正機能を搭載するほか、同社がカメラ開発で培ってきた技術を用いた画像処理エンジンによって、ブレ補正や各種の映像調整機能も利用できる。また、超解像技術を用いたズーム機能によって、約20倍相当までのズーム撮影も行える。
本体はレンズ一体型の1ピース構造で、清掃にも配慮した凹凸の少ないデザインとした。操作にはPCまたは別途コントローラーを用い、天吊りでの設置にも適する。
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