NTNは、工作機械用の小型スピンドルに使用する玉軸受「ULTAGEシリーズ 工作機械主軸用小径高速アンギュラ玉軸受」を開発した。
NTNは2016年9月、工作機械用の小型スピンドルに使用する玉軸受「ULTAGEシリーズ 工作機械主軸用小径高速アンギュラ玉軸受」を開発したと発表した。小型スピンドルの振動を抑えるとともに寿命を引き延ばす効果を見込む。
軸受内に多くのグリスを保持できる工夫を施した。具体的には、グリスの流出を防ぐ新設計のシールを採用。グリスの保持性を高めつつ、圧縮空気の流れやすさを維持して冷却効果と防塵(じん)効果の低下を防いだ。グリスの保持性は従来モデルに比べて4倍以上、耐久性は従来比10倍以上となる6000時間以上に改善した。
これまでは、圧縮空気を流すと内部冷却や防塵の効果が高まるものの、グリスが流出しやすくなることが課題だった。グリスの流出を抑えるためにシールを使うと、スピンドル内部に圧縮空気が流れにくくなり、冷却効果や防塵効果が低下していた。
軸受軌道面の精度を高める加工法を採用したことで振動も抑えた。従来モデルと比べ、振動を約50%まで低減できるという。
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