矢野経済研究所 車載用タッチパネル市場
車載用タッチパネル世界市場、2018年に静電容量方式が抵抗膜方式を上回る
矢野経済研究所は、車載用タッチパネル世界市場に関する調査結果の概要を発表した。
矢野経済研究所は2016年7月29日、車載用タッチパネル世界市場に関する調査結果の概要を発表した。
同社は、同年4~6月の期間、抵抗膜方式/静電容量方式の車載用タッチパネルメーカー、透明導電性フィルムメーカー、コントローラーICメーカーなどを対象に調査を実施。その結果を取りまとめ、分析したものを「2016年版 車載タッチパネル・部材市場の現状と将来展望」として発行した。
同調査における車載用タッチパネルとは、カーナビゲーションなどの車載機器向けに搭載される、抵抗膜方式タッチパネルモジュールや、アウトセルタイプの静電容量方式タッチパネルモジュール、インセルタイプ・オンセルタイプの静電容量方式タッチ機能内蔵型ディスプレイを指す。また、車載用タッチパネルが搭載される車載機器には、自動車メーカー純正品、ディーラーオプション品、アフターマーケットで販売される市販品が含まれている。
車載用タッチパネルの世界市場規模、推移と予測
車載用タッチパネルの世界市場規模(メーカー出荷数量ベース)は、2014年は前年比127.3%の2835万パネル、2015年は同118.6%の3364万パネルと2桁の成長率で推移し、2016年は同115.9%の3898万パネルになるとみられる。主要用途であるカーナビケーションに加え、ディスプレイオーディオやリアシートエンターテインメントなどの車載ディスプレイの搭載率が上昇。それらを操作するためにタッチパネルが使用されるようになったことなどが市場を後押ししているという。
中でも静電容量方式タッチパネルの成長が著しく、2015年の静電容量方式車載用タッチパネルの世界市場規模(同)は、前年比193.2%の1082万パネルとなり、2016年には同148.0%の1601万パネルになる見込みだとする。静電容量方式タッチパネルは、マルチタッチやジェスチャー機能などによる表示デバイスの操作性に優れている上、曲面や異形などの形状に加工することもできる。そのため静電容量方式タッチパネルは、自動車室内のデザイン性向上に向けた取り組みを強化している自動車メーカーや自動車部品メーカーTier1に高く評価され、純正品を中心に採用が拡大しているという(関連記事:狙うは車載機器市場!? 静電容量方式の曲面タッチパネルの受注開始)。
車載用タッチパネル市場を方式別に見てみると、抵抗膜方式車載用タッチパネルは、引き続き中国や東南アジアなどの新興国におけるカーナビゲーション用途で堅調に推移していくものと考えられる。対して、先進国では次世代自動車の開発進展に伴い、車載表示デバイスの操作性や異形化・曲面化などのデザイン性向上、ディスプレイの大型化に伴う低抵抗化といったニーズが拡大しており、静電容量方式車載用タッチパネルの需要増が予想される。
今後、車載用タッチパネル市場は、抵抗膜方式から静電容量方式へとシフトしていき、2018年には、静電容量方式車載用タッチパネル(2235万パネル)が、抵抗膜方式車載用タッチパネル(1995万パネル)を上回るだろうとしている。
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