米Formlabsは、日本国内で高精細デスクトップ型3Dプリンタ「Form 2」を展開するために、デジタルファクトリーと販売代理契約を締結した。
米Formlabsは2016年6月、日本国内で、同社の高精細デスクトップ型3Dプリンタ「Form 2」を展開するため、デジタルファクトリーと販売代理契約を締結したと発表した。
Formlabsは、マサチューセッツ工科大学メディアラボ出身のエンジニアなどが設立した、3Dプリンタを製造するスタートアップ企業。高精細な光造形方式(SLA)のデスクトップ型3Dプリンタを提供しており、米フォーチュン誌でランキングされる「フォーチュン500」の全メーカーに導入された実績を持つ。
同社の3Dプリンタは、レジンと呼ばれる液体エポキシ樹脂にレーザー光線を当てて硬化させる「光造形方式(SLA)」を採用している。個人向け3Dプリンタで多く採用されている、融解した樹脂をノズルから射出して造形物をつくる「熱溶解積層方式(FDM)」に比べて精度が高く、細部まで表現できるという。
今回、日本での本格展開に伴い、同社は旗艦製品であるForm 2の販売を本格的に開始する。Form 2は、2015年10月に米国で発表され、プロトタイプモデルの作製から小ロットでの製品生産まで対応する3Dプリンタで、メーカーをはじめ、エンジニアや歯科技師、ジュエリーデザイナーなど、幅広い分野で活用されている。
日本進出にあたっては、3Dプリンタに関して専門技術と経験を持つ、デジタルファクトリーと提携。これにより、カスタマーサービスを充実させる。また、2016年秋には、日本国内にサービスセンターも開設するという。
Form 2の価格は54万9000円で、専用カートリッジは1万8800円から(いずれも税別)。外径は35×33×52cmで、Windows7以上/MacOS X 10.7以上のOSに対応している。
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