CSSは、太陽光発電所の発電性能を自動診断するサービス「Yield Vision」の提供を開始した。
自社発電所運営をはじめとする発電事業全般を展開するCSSは2016年5月、太陽光発電所の発電性能を自動診断するサービス「Yield Vision(イールド ビジョン)」の提供を開始した。
「Yield Vision」は、太陽光発電所から自動取得したデータをクラウドサーバ上のアルゴリズムによって解析し、結果をレポートにまとめて配信するサービス。配信されるレポートは、1日の状況をシンプルにまとめた「デイリーレポート」と、さまざまな指標を1カ月間にわたって観測した結果を詳しくまとめた「マンスリーレポート」の2種類に分かれている。ユーザーはこれらのレポートに目を通すことによって、発電効率が低下している要因を定量的に把握できる(図1)。
本サービスの大きな特徴は、ユーザーは上記のデイリーレポートとマンスリーレポートについては初期費用ゼロで利用できる点だ。太陽光発電所からのデータ取得は既存の監視システムをそのまま利用する。改善に向けたコンサルティングなどについては有料オプションとなる。
「Yield Vision」は、CSSが1年以上にわたって自社発電所運営とフィールド研究を通じて蓄積してきたノウハウを基礎として、ビッグデータ解析やクラウドコンピューティング技術を活用して構築したシステム。既に構築した同システムを活用することで、無料のサービスを可能にしたという。
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