ロームは高電圧で動作する産業機器向けに、1700V耐圧のSiC-MOSFET「SCT2H12NZ」を開発。オン抵抗は1.15Ωで、産業機器の補機電源として使用される1500V耐圧のSi-MOSFETに比べて8分の1に低減した。
ロームは2016年4月、高電圧で動作する産業機器向けに、1700V耐圧のSiC-MOSFET「SCT2H12NZ」を開発した。FA機器やソーラーインバーター/工業用インバーター、製造装置/試験装置など、AC400Vの高電圧を必要とする産業機器の補機電源用となる。
オン抵抗は1.15Ωで、産業機器の補機電源として使用される1500V耐圧のSi-MOSFETに比べて8分の1に低減した。また、SiC-MOSFET駆動用AC-DCコンバーター制御IC「BD7682FJ-LB」と組み合わせることで、最大6%効率が向上。発熱も低減するため、周辺部品の小型化にも対応できるとしている。
パッケージはTO-3PFMを採用し、産業機器に要求される沿面距離を確保した。耐圧(VDSS)は1700Vで、ドレイン電流(ID)は3.7A、許容損失(PD)は35Wである。
量産は2016年1月から開始しており、同年4月にはBD7682FJ-LBとこれらを実装した評価ボード「BD7682FJ-LB-EVK-402」のインターネット販売も開始した。今後、表面実装タイプのTO-268-2Lパッケージ製品の発売も予定している。
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