大原雄介のエレ・組み込みプレイバック
Intelの復活プラン(2/5 ページ)
さて、プロセスの微細化の進行と併せて、同社は製造能力の拡充にも余念がない。そもそもGelsinger CEOの就任以降で言えば
- OregonのFab 42の製造能力を拡充
- Ohioに前工程の新拠点を建設
- New Mexicoの後工程拠点を生産能力増強
- 現在EUで新しい前工程拠点の建設に向けて場所の検討中(独マクデブルク州に決定という報道もあるが、公式なものではない)
といった具合に急速に製造能力を増やす方策を取っている。
この結果として2026年には、2021年と比較してウェハ生産能力が3~4割増強されるとしており、これがIntelの売り上げ回復の源泉である。これにより、現在は低い売り上げの伸びを、2024年にはもう少し高い(5~9%)ところまで回復させ、2025年以降は10%を超えるところまで引き上げる、というのがMaster Planである(図4)。以下事業部ごとにこれをもう少しBreakdownした説明が行われた。
まずCCG(Client Computing Group)(図5)では、引き続き競争力の高い製品を順次投入していくとしつつも、そもそも市場そのものがかなり成熟度が高く、またAMDとの競争も激しい市場なだけに、売り上げの伸び率は数パーセント(それも前半台)に留まるとする。
次がDCAI(Data Center and AI Group)(図6)。従来のDCG(Data Center Group)であるが、間もなく登場するSapphire Rapidsと、Aurora向けに今年中に出荷開始予定のPonte Vecchioがこのグループに属する事で、AIもターゲットに置くということで名前が変わったようだ。
それはともかく、2023年までは1桁%台後半、2023年からは10%台の売り上げ増加を同社とは見込んでいる、というのがそのプランである。正直ここ「も」かなり厳しい気がする(この後にも厳しい事業部が出てくる)。AIとセキュリティを差別化要因としたいという話であるが、AIはともかくセキュリティは競合(AMDだけでなくArmベースの製品もここに参入してきている)に対してそこまで差をつける要因があるか?というのは正直なぞである。またAIにしても、本当に汎用プロセッサでAI性能を高めるのが賢明なのか?という率直な疑問もある。個人的にはこのDCAIの2023年からの売り上げ大幅増加が可能なのか、かなり疑問ではある。
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大原雄介のエレ・組み込みプレイバック
これを読めばここ1カ月のエレクトロニクス/組み込み業界の動きが分かる連載。注目すべき市場動向と注目すべき製品を取り上げます。
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