マカフィー、2018年第3四半期の脅威レポートを発表
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マカフィーは、脅威動向に関する報道関係者向け勉強会を開催。四半期ごとに発行されるMcAfee Labs脅威レポートの内容を基に、同社が注目する脅威動向やセキュリティトピックなどについて解説した。
マカフィーは2019年1月16日、脅威動向に関する報道関係者向け勉強会を開催。四半期ごとに発行されるMcAfee Labs脅威レポート(今回の対象は2018年第3四半期)の内容を基に、同社が注目する脅威動向やセキュリティトピックなどについて解説した。
2018年7~9月の公表インシデント数は215件、1秒当たり8件の脅威を検知
2018年の第3四半期(7~9月)に公表されたインシデント数は215件に上る。これ以外にも現在攻撃進行中のものや被害に気が付いていないものなども存在するが、2018年第3四半期において公表されたインシデントの中で、まず注目すべきはスパムボットの脅威動向だという。
「この期間、特に顕著だったのが『Gamut』と『Stealrat』の動きで、両者の活動がスパムボットによるインシデントの94%を占めている」(マカフィー セールスエンジニアリング本部 本部長の櫻井秀光氏)
Gamutと呼ばれるスパム製造ボットネットは、“性的なWeb閲覧を暴露する”と脅迫する「セクストーション(性的脅迫)」関連のスパムメールを送信するもので、セクストーションに関連する脅威は、マカフィーが昨年(2018年)発表した“10大セキュリティインシデント”の中にも含まれている。「この結果から、セクストーションによってお金を支払ってしまう被害者が多くいることが分かる。つまり、攻撃者にとって金銭を獲得しやすい有効な手口としてセクストーションが活用されているわけだ」(櫻井氏)。また、次点のStealratもGamutに似た手口であり、アダルトデーティング関連のスパムを送信することで金銭を獲得しようとするものである。
また、2018年第3四半期において、どのくらいのペースでサイバー上の脅威が検知されたのかというと、「1秒当たり約8件のマルウェアが検知された」と櫻井氏は述べる。件数でいうと、2018年第3四半期で約6302万件(前期比約53%増)の新しいマルウェアが検知されており、同年第1、第2四半期の件数を大幅に上回っているという。「実は、2017年の第4四半期が過去最大規模の検知件数であったが、その数に匹敵する件数を2018年第3四半期で検知した」(櫻井氏)
その他のトピックとしては、Mac OSを攻撃対象としたマルウェアの検知数が年々増加傾向にあることが挙げられる。「大きな伸びはないものの、Windows OSと同様にMac OSもハッカーにとって魅力的なターゲットになりつつある」と櫻井氏は指摘する。
モバイルマルウェアの脅威動向と地域別感染率
一方、モバイルマルウェアの動向に関して、総数自体は2018年第2四半期から減少傾向にあるが、それでも約175万件のモバイルマルウェアを検知。同年第1、第2四半期に関してはモバイル版のランサムウェアの動きが目立ったが、2018年第3四半期に関しては人気ゲーム「Fortnite(フォートナイト)」を模した“偽アプリ”を使ってマルウェアに感染させるといった手法も出始めているという。
モバイルマルウェアの感染率を地域別に見ると、2018年第3四半期はモバイルマルウェア全体の数の減少に伴い、地域別感染率も減少傾向にあるが、アフリカが11.4%とトップ。「モバイルマルウェアの99%が『Android』をターゲットにしているので、『iPhone』よりもAndroid端末が流通している地域での感染率が高い。モバイルマルウェアの検知数自体は減少しているが、この傾向は変わっていない」と櫻井氏は指摘する。
新たなランサムウェアファミリーの出現は停滞傾向!?
続いて、2018年第3四半期のランサムウェアの動向である。ここ最近、ランサムウェアに関する報道が少なくなってきた通り、ランサムウェアの検知数は2017年と比較して大きく減少しているという。
そうした状況の中でも活動的だったランサムウェアファミリーが「GandCrab」と「Scarab」である。「近年、攻撃者は優秀なツールを活用してランサムウェアを生成し始めており、さらにそれらを基にした亜種も誕生している。実際、Scarabに関してはこれがベースとなり、2018年第3四半期だけで6つの亜種が発見されている。また、GandCrabに関しては身代金の額が増加する傾向が見られた」とランサムウェアの動向について櫻井氏は説明する。
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