Creoとの統合時期は?
PTCがジェネレーティブデザイン技術のFrustumを買収、Creoのポートフォリオを強化
PTCがジェネレーティブデザイン技術を保有するFrustum(フラスタム)を約7000万ドルで買収した。今後、AIを用いたFrustumの同技術が「Creo」のポートフォリオに追加されることとなる。なお、Frustumの創業者はAutodesk Research出身で、エアバスの2050年コンセプト旅客機の最適化にも携わった人物でもあるという。
米PTCは2018年11月23日、ジェネレーティブデザイン技術を保有する米Frustum(フラスタム)を約7000万米ドル(約79億円)で買収したことを発表した。
これにより、人工知能(AI)を用いて設計オプションを生成するFrustumのジェネレーティブデザイン技術が、PTCの3D CAD「Creo」のポートフォリオに追加されることとなる。
⇒続報および詳細は「PTCはなぜ設計プロセスにおけるシミュレーション技術の活用に注力するのか」をご覧ください。
Frustum創業者はAutodesk Research出身
2014年創業のFrustumは、AIを活用したインタラクティブなジェネレーティブデザインソフトウェア「GENERATE」を手掛けるベンチャー企業。CEOのJesse Coors-Blankenship氏は、かつてAutodesk Researchでシニア オプティマイゼーション エンジニアを務めた実績があり、エアバスの2050年コンセプト旅客機の最適化にも携わった人物でもある。
PTCはこのたびの買収を“PTCとANSYSとの戦略的関係を補完するもの”だと位置付けており、フラスタムの技術を組み込むことで、設計プロセスの上流におけるシミュレーションの活用がより一層加速するという。さらに、フラスタムとANSYSの機能を活用することにより、Creo上でのジェネレーティブデザインを用いた設計アプローチが広く製品開発などに活用されることが期待できる。
設計者は、ANSYSのリアルタイムシミュレーションツール「Discovery Live」と、Frustumのジェネレーティブデザイン技術が組み込まれたCreoを用いることで、よりイノベーティブな製品開発に専念できるようになる。
このたびの買収に関して、米PTC 社長兼最高経営責任者(CEO)のJames Heppelmann氏は次のように述べている。「この買収により、PTCはイノベーションの限界を押し上げることになる。CreoはPTCの全体的な戦略の中核をなすものであり、ANSYSの組み込み機能、そして今後はフラスタムの機能の追加により、Creoは設計とシミュレーションの世界トップの地位に立つことができる。AR/VR、ハイパフォーマンスコンピューティング、IoT、AI、付加製造などの画期的な新技術の登場により、CAD業界は新生期を迎えている。PTCはこれを先導すべく取り組みを加速する」(Heppelmann氏)。
なお、PTCジャパンに確認したところ、どのタイミングでFrustumのジェネレーティブデザイン技術がCreoに統合されるかは「現状未定」だという。
⇒続報および詳細は「PTCはなぜ設計プロセスにおけるシミュレーション技術の活用に注力するのか」をご覧ください。
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