PTC Forum Japan 2018
PTCが目指す「フィジカル×デジタル×ヒューマン」の世界
PTCジャパン主催の年次ユーザーイベント「PTC Forum Japan 2018」(会期:2018年11月13日)で、PTC アジア太平洋地域 統括責任者の桑原宏昭氏が国内における同社ビジネスのハイライトを紹介するとともに、フィジカルとデジタルの融合におけるIoT/ARの役割について、あらためてその考えを示した。
「フィジカル(物理)の世界とデジタルの世界が融合することで、そこから新しい世界が開け、新しい製品、新しいサービスが生み出されていく。そうした新しいイノベーションを創出するお手伝いをするのがわれわれのミッションである」
そう語るのは、PTCジャパン主催の年次ユーザーイベント「PTC Forum Japan 2018」(会期:2018年11月13日)の冒頭に登壇したPTC アジア太平洋地域 統括責任者の桑原宏昭氏だ。
PTCジャパンのハイライトとトピック
同氏によると、PTCジャパンにおけるIoT(Internet of Things)およびAR(拡張現実)関連の新規顧客数の伸びは非常に好調で、前年度比で倍増したという。「前回のPTC Forum Japanでも同様の数値を発表し、その時も前年度比2倍の成長と報告したが、さらに2倍の伸びを見せている。IoTとARはPTCが近年特にフォーカスしている領域であり、次々と新規導入されるお客さまが増えていることは非常に誇らしい」(桑原氏)と、IoT/AR領域における好調さをアピールする。
さらに、IoTおよびPLMに関してもリーダーシップを発揮しているとし、「PTCが目指しているのは、デジタルデータをPLMでためて、そのPLMの情報にIoT、ARを組み合わせてイノベーション創出を加速させることだ」と桑原氏は説明する。PTCジャパンにおいてもPLMおよびIoT領域でのビジネスが好調だとし、市場だけではなく、多くのアナリストからも高い評価を得ているいう。
なお、同社は2年ほど前からサブスクリプションモデルを導入しており、現在、新規契約におけるサブスクリプションライセンスの利用率は82%を占めるまでになっている。特に初期導入コストが抑えられることからPLMでの利用が進んでおり、「2019年度は100%のサブスクリプション化を進めていく」と桑原氏は意気込む。
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フィジカルの世界とデジタルの世界は近そうで遠い
続いて桑原氏は冒頭のメッセージに関連する同社のロゴデザインについてあらためて説明。「3年ほど前にロゴを一新した。上側の“P”は『フィジカルの世界』、下側の“D”は『デジタルの世界』を表している。このロゴが示す通り、PTCのミッションはフィジカルの世界とデジタルの世界をつなぎ合わせて、新しいイノベーションを提供することだ」(桑原氏)
ただ、現時点の環境に目を向けてみると、「フィジカルの世界とデジタルの世界は近そうで遠い」と桑原氏は表現する。
例えば、現在のカーナビゲーションシステム(以下、カーナビ)の多くはGPSで位置情報を取得し、カーナビのディスプレイ上にそれを表示してルート案内を行うが、フィジカルとデジタルが融合した世界では、ドライバーの目の前にナビゲーション情報がオーバーラップして表示されるという。こうした新しい世界が実現すれば、人間は目の前の情報から即座にさまざまな判断が行えるようになる。「これはほんの一例だが、フィジカルとデジタルの融合により、新しい世界、新しい製品、新しいサービスが生まれることを意味する」(桑原氏)
フィジカルとデジタルの融合。これを実現する上で欠かせないテクノロジーがIoTとARであり、PTCは近年、IoTプラットフォームの「ThingWorx」、AR関連ツール「Vuforia」ファミリーを中心としたビジネス展開を強化している。
「IoTはフィジカルの世界から情報をキャプチャーしてデジタルの世界にその情報を運ぶ役目を担う。デジタルの世界に運ばれた情報は、そこで分析処理して、フィジカルの世界にフィードバックされる。そのときの返し方はさまざまあるが、PTCはARによって情報をフィジカル世界にフィードバックすることが最も有効であると考えている」と桑原氏は説明する。
人間の視覚と聴覚は情報伝達において重要なものであり、テキスト、音声、動画、3Dデータといった情報、その中でも特に動画と3Dデータは、人間が瞬間的に多くの物事を判断するのに効果的なアプローチだという。
桑原氏は「IoTによってフィジカル世界の多くの情報がデジタル世界に蓄えられ、そうしたデジタル情報を効果的に人間(フィジカル世界)に渡すには、ARテクノロジーが非常に重要な役割を果たす。われわれPTCは、フィジカルとデジタルを融合させ、最終的にそれを活用するヒューマン(人間)の生産性や利便性向上などに役立つソリューションを提供したい」とし、「『フィジカル×デジタル×ヒューマン』。この3つがPTCの戦略を推進するために非常に重要なキーワードとなっている」と述べた。
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