Siemens PLM Connection Japan 2018
デジタライゼーションの真の価値を創出する3つのデジタルツインとその統合(1/2 ページ)
シーメンスPLMソフトウェアは、年次ユーザーイベント「Siemens PLM Connection Japan 2018」(会期:2018年7月11~12日)に併せて記者説明会を開催。「グローバル事業戦略とデジタライゼーション」をテーマに、シーメンスPLMソフトウェアがどのようにして製造業のイノベーション実現や競争力強化に貢献するのか説明した。
デジタライゼーション(デジタル化)の重要性
シーメンスPLMソフトウェアは2018年7月12日、年次ユーザーイベント「Siemens PLM Connection Japan 2018」(会期:2018年7月11~12日)に併せて記者説明会を開催。来日したシーメンスPLMソフトウェア グローバルセールス、マーケティング、サービス担当エグゼクティブバイスプレジデントのBob Jones(ボブ・ジョーンズ)氏が、グローバル事業戦略とデジタライゼーションをテーマに、シーメンスPLMソフトウェアがどのように製造業企業のイノベーションの実現や競争力の強化に貢献するのか詳しく説明した。
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冒頭、ジョーンズ氏は「シーメンスPLMソフトウェアは、製品、製造、性能において最も包括的なデジタルツイン環境を提供したいと考えている」と説明。イノベーションサイクルにおける「構想」「実現」「活用」の各段階において、これを実現し、「デジタルツインの統合を図り、デジタルの形でそれらをつなげる(1つのデジタルスレッドに統合する)ことで、真の価値を享受できる。これにより、初めてイノベーションサイクルを追求でき、生産性アップやビジネス変革、あるいは創造的破壊につなげることが可能となる」(ジョーンズ氏)と、デジタライゼーションの考え方を示した。
そして、このようなデジタライゼーションによるイノベーションサイクルの追求に欠かせないのが、製品、製造、性能におけるデジタルツインの実現だという。
製品、製造、性能におけるデジタルツインの実現
「まず、製品のデジタルツインを構築する際は、メカの要素だけではなく、電気、ソフトウェアの領域についても一緒に考えなければならない。現在、世の中にある製品の多くが“スマート化”しており、ほとんどのイノベーションは(メカだけではなく)電気的な部分やソフトウェアの要素によって実現する」とジョーンズ氏。そこで、シーメンスはメンター・グラフィックスの買収に代表される大規模な投資を継続的に行い、メカ、電気、ソフトなどを含めた複合領域における設計および解析(シミュレーション)環境の提供に力を注いでいる。
そして、製造のデジタルツインの実現において認識する必要があるのは、「製品のデジタルツインと同様に、メカトロニクスの環境であるということだ」とジョーンズ氏は説明する。加えて、製造現場は製品そのもの以上に“複雑化している”ということを認識しなければならないという。なぜなら製造は、メカ、電気、ソフトウェアから構成され、それと同時に設備と人とのやりとりについても考える必要があるからだ。それ故、「製造のデジタルツインにおいては、人間の要素を意識しなければならない」(ジョーンズ氏)。シーメンスPLMソフトウェアは、製造のデジタルツインを実現するために、「メカ、電気、ソフトウェア、そして人間とのやりとりの部分に関するシミュレーションを提供する必要があると考えている」とジョーンズ氏は述べる。
製品と製造のデジタルツインを実現し、それらをデジタルスレッドで結ぶことで、「製造現場は製品のコンテキストを意識しながら進めることが可能となり、逆に製品そのものは製造のコンテキストを意識しながら進めていける」(ジョーンズ氏)。そして、製品および製造のデジタルツインを実現することで、バーチャル空間上でさまざまな検証を行うことができる。さらには、製造現場の設備機器を調達する際の検証においても、バーチャルによるシミュレーションを行うことで早期に問題などを発見でき、大幅な効率化が図れるという。
最後が製品そのものの性能のデジタルツインだ。これに関しては、IoTデータを活用することで把握できる。「性能のデジタルツインにおいては、性能情報のモニタリング(見える化)の価値を強調するケースもあるが、それ以上に、製品に関する性能情報をデジタルスレッドに取り入れ、それを製品のデジタルツイン、製造のデジタルツインに展開することが何よりも大切である」と、ジョーンズ氏はデジタルスレッドでつなげる、統合することの重要性を説く。そして、こうすることで初めて、ある特定の性能(実製品のIoTデータなど)に対して、その数値が製品の設計に起因するものなのか、あるいは製造や組み立て方法に起因するものなのかといった洞察を導き出すことができるという。
こうしたデジタルスレッドによるコラボレーションの実現において、シーメンスPLMソフトウェアは「Teamcenter」を提供する。「これをプラットフォームとすることで、製品、製造、性能のデジタルツインのコラボレーションが実現可能になる」(ジョーンズ氏)
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