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» 2017年11月29日 09時00分 公開

ET2017講演レポート:包括的なアプローチで製造業のデジタル化を推進するシーメンス (1/2)

シーメンスがデジタル事業を強化する背景とそのビジネス戦略、そして同社のデジタルプロダクト/サービスの方向性について、シーメンス 代表取締役社長兼CEOの藤田研一氏が語った。

[八木沢篤,TechFactory]

IoT時代におけるシーメンスのデジタル事業戦略

 組み込み技術の祭典「Embedded Technology 2017」およびIoT総合技術展「IoT Technology 2017」のカンファレンスプログラムの基調講演(2017年11月15日)において、シーメンス 代表取締役社長兼CEOの藤田研一氏が登壇。「IoT時代におけるシーメンスのデジタル事業戦略 〜シーメンスの取り組み−インダストリー4.0の実現に向けて」をテーマに、同社がデジタル事業を強化する背景とその戦略、そしてデジタルプロダクト/サービス展開の方向性について語った。

シーメンス 代表取締役社長兼CEOの藤田研一氏 シーメンス 代表取締役社長兼CEOの藤田研一氏

「デジタルビジネス」を強化するシーメンス

 シーメンスがデジタルビジネスを強化する背景について、藤田氏は「新たに登場したビジネスモデルが普及していくスピードは年々加速している。また、CPUの素子数も50年で約1億倍に急増。このような環境変化に応じて、企業が提供するサービスやビジネスが変わっていくことは当然のことだ」と述べる。そうした中でシーメンスが数年前からフォーカスしているのが、「電化」「自動化」「デジタル化」の3つの戦略市場であり、これらを“コア”に事業のポートフォリオの入れ替えなどを実施してきたという。「2020年までの電化の年間市場成長率が1〜2%、自動化が3〜4%であるのに対し、デジタル化は8%以上の成長を見込んでいる」(藤田氏)。

デジタルビジネスの背景と3つの戦略市場について デジタルビジネスの背景と3つの戦略市場について(出典:シーメンス)

 また、シーメンスの売り上げ構成について、藤田氏は「現状、従来分野におけるハードウェア(機器や装置の販売)の売り上げが大半を占めているが、近年急速に伸びているのがソフトウェアおよびデジタルサービスの領域である」とし、今後ソフトウェア/デジタルサービス、すなわちデジタル化事業が大きな収益の柱となる可能性を示した。

デジタルビジネスの現状と将来の可能性について デジタルビジネスの現状と将来の可能性について(出典:シーメンス)

「インダストリー4.0」実現の肝は?

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