沖縄モノづくり新時代(8)
沖縄の交通課題の救世主となるか!? 自動走行バスへの大きな期待と開発の現状(2/3 ページ)
バスが走っているのに運転手の手が膝の上……
実証実験は2017年度から2018年度にかけて、ステップI~IIIに分けて実施することが予定されている。ステップIに位置付けられた2017年3月20日~4月2日の実証実験では、「走る(アクセル制御)」「曲がる(ステアリング操作)」「止まる(ブレーキ制御)」という運転動作の3項目のうち、アクセル制御とステアリング操作を自動化し、ブレーキ制御についてはバス運転手(人)が担当した。
自動走行は、アクセル制御とステアリング制御、ブレーキ制御のうち1つを自動化する「レベル1」から、完全自動運転の「レベル4」まで技術段階が分かれている。今回は、ドライバー(バス運転手)が常に運転状況を監視しつつ、前述の運転動作の3項目のうち2つを自動化する「レベル2」の自動運転に相当する(図3)。
自動走行バスに試乗した感想は、「想像していたよりも普通の運転で違和感がほとんどない」という、記事として紹介しにくいものであった(当然、ここまで完成度を高めるのには、開発に多大な苦労があったようだ)。
自動走行の仕組みを簡単に紹介すると、実験車両にはGPSで測位した約5cm間隔の軌跡データが、あらかじめ走行ルートとして設定してある。運転中に刻々と変化するバスの位置情報を高精度GPS(Real Time Kinematic GPS)で測位し、あらかじめ設定してある走行ルートからずれた場合には、それを補正するようにハンドルを制御する仕組みだ。
スタート地点でバス運転手がブレーキを緩めると、バスはゆっくりと自動で加速を始める。最高速度は時速35km程度。直進時の乗り心地は、人間が運転する場合と全く変わらない。カーブに差し掛かった場合も、カーブに沿ってゆっくりとハンドルが自動で回転し、バスが曲がる。バスが走っているのに運転手がハンドルを持っておらず、運転手の手が膝の上にあるという点がどうにも慣れず、そわそわとしてしまった(図4)。
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沖縄モノづくり新時代
エンジニアリングやモノづくり分野の技術進化が、今まで以上に地方の課題解決や魅力発掘の後押しとなる。本連載の主役は、かつて“製造業不毛の地”といわれていた沖縄だ。
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