IoTスペシャリストを目指そう(3)
第3問 IoTシステムの品質保証と安全保証(1/2 ページ)
IoTプロジェクトを計画・推進するには、技術から法律まで幅広い知識が求められます。本連載ではIoT検定制度委員会監修の下、IoT関連の知識・スキルアップに役立つ問題を出題し、その解答を詳しく解説していきます。今回のテーマは、IoTシステムの品質保証と安全保証です。
はじめに
連載第1回、第2回の内容で、「IoT(Internet of Things:モノのインターネット)」のポテンシャルについてご理解いただけたかと思います。今回は、そのポテンシャルの高さ故に注意しなければならない、“IoTシステムの品質保証と安全保証”について取り上げたいと思います。
IoTシステムにおける品質保証と安全保証
IoTシステムは、その性質から品質や安全性の問題が発生すると、重要インフラの停止、個人情報の漏えい、自動車の暴走など、現代社会を象徴するような重要問題が次々に発生する可能性があります。
日本では、品質保証と安全保証を同一のものと捉えがちですが、欧米では、IEC 61508(国際電気標準会議が制定した基本安全規格)などの考え方である「安全は、人命、環境、財産に関するリスクを許容可能なレベル以下に低減すること(受容できないリスクがないこと)」がベースになっています。一方、品質についてはISO 9001で「本来備わっている特性の集まりが、要求事項を満たす程度」と定義されていますので、品質保証と安全保証には違いがあることが分かります。
IoT社会の本格到来を前にIoTサービス事業者などは、上記を基にIoTシステムにおける品質保証と安全保証を検討する必要があります。
ただ最近、“IoTシステムは「SoS(System of Systems)」である”といわれることが多いため、SoSの考え方をきちんと理解していないと、IoTシステムにおける品質保証と安全保証の実現は困難であるといえるでしょう。
今回の問題
それでは、IoT関連の知識・スキルアップに役立つ問題を出題します! 今回は、SoS(System of Systems)に関連する問題となります(※)。
問題(3):
IoTシステムの品質保証/安全保証を検討する上では、SoSの概念にあった考え方をする必要があります。次のうち、SoSの概念とIoTシステムの品質保証/安全保証の関係として最も正しいものを1つ選びなさい。
- SoS(System of Systems)は、システムとサブシステムの関係となるため、システムとサブシステムのインタフェース定義を適切に実施することにより、品質保証/安全保証を担保することができる。
- SoSは、システムが組み合わさった大規模で複雑なシステムという定義であり、これらのシステムを設計する際には、システムの要件を明確にする必要がある。
- SoSは、複数のシステムで新たな価値を創造することであり、その価値を正しく評価することが、品質/安全を保証する考えである。
- SoSは、完全に独立したシステムが組み合わさって、新たなシステムを形成するため、誰が品質/安全を保証するのかが不明確になる。
※本連載の設問が実際のIoT検定にそのまま出題されるわけではありません。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
IoTスペシャリストを目指そう
IoTプロジェクトを計画・推進するには、産業システム、法律、デバイス開発、無線ネットワーク、データ分析、セキュリティなど幅広い知識が必要となります。本連載ではIoT検定制度委員会監修の下、IoT関連の知識・スキルアップに役立つ問題を出題し、その解答を詳しく解説していきます。
この記事の著者
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社 Green AI] AIで脱炭素計画を最適化、初年度からエネルギーコストとCO2を削減する方法 -
市場調査・トレンド
[スマートジャパン編集部] 「ペロブスカイト太陽電池」の普及戦略が公表 政府が目指すコスト・導入量のロードマップを解説 -
市場調査・トレンド
[スマートジャパン編集部] 導入が加速する再エネ・系統向け蓄電システム コスト・収益性の現状分析 -
技術文書・技術解説
[スマートジャパン編集部] いまさら聞けない「ペロブスカイト太陽電池」の基礎知識と政策動向 -
技術文書・技術解説
[スマートジャパン編集部] 「ペロブスカイト太陽電池」の開発動向、日本の投資戦略やコスト目標の見通しは?
関連記事
こんなメディアも見られています
TechFactoryに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
特集
- マテリアルズ・インフォマティクスの動向調査
- 研究・開発職のデジタル活用調査
- 設計・解析業務におけるAI活用
- 3Dプリンタ利用動向調査
- CAD利用動向調査
- つながる工場の現状と課題
- 製造業におけるAI開発および活用の実態
- 設計・製造現場における品質管理
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
EE Times Japan×EDN Japan 統合電子版:フィジカルAIが生み出す新たな「設計思想」――電子版2026年8月号
-
2
半導体装置メーカー 業績まとめ【2027年3月期第1四半期】
-
3
新入社員に読んで欲しい鉄鋼材料の基礎知識まとめ(Part4)
-
4
一時は時価総額トヨタ超え キオクシア2026年度の動向
-
5
微細配線間の絶縁劣化をどう捉える? 先端パッケージ評価の最前線
-
6
新入社員に読んで欲しい鉄鋼材料の基礎知識まとめ(Part1)
-
7
EE Times Japan×EDN Japan 統合電子版:2026年上半期の半導体業界を振り返る――電子版2026年7月号
-
8
新入社員に読んで欲しい鉄鋼材料の基礎知識まとめ(Part3)
-
9
CADツールの見直しは本当に必要? 切り替えの理由と効果を7つの質問で検証
-
10
新入社員に読んで欲しい鉄鋼材料の基礎知識まとめ(Part2)
TechFactory SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechFactoryをフォロー