IoTスペシャリストを目指そう(3)
第3問 IoTシステムの品質保証と安全保証(2/2 ページ)
解答と解説
解答
正解は、
4.IoTシステムは、その個々のシステムの組み合わせやデータの利用方法が、想定外になることもあり、誰が品質/安全を保証するのかが不明確になる。
です。
解説
SoS(System of Systems)は、デジタルカメラとプリンタの関係のように、それぞれ独立したシステムであるが、相互に組み合わさることで1つの利用シーンを実現(撮影した画像データを写真としてプリントアウト)します。
しかし、独立したシステムが相互に組み合わさった状態での品質/安全保証は、一般的に責任や管理体が不明確になることが多くあります。
IoTシステムもSoSの概念と同じく、“組み合わさって新たなシステムを形成する”ため、誰が品質/安全を保証するのかが不明確になります。もう少し整理してみると、
- 想定外の組み合わせや、予期せぬデータの利用
- 管理者や責任者が不明確なため、適切な保守がされない
- 出荷後に利用方法が変化することで、重要問題が発覚した場合に誰も対応できない
などの懸念点が挙げられます。
それでは、選択肢4.以外が“不正解”である理由を見ていきましょう。
選択肢1.ですが、SoS(System of Systems)およびIoTシステムは、単なるシステムとサブシステムの関係ではないため“誤り”となります。
選択肢2.ですが、SoSおよびIoTシステムは、単なるシステムが組み合わさった大規模で複雑なシステムではないため“誤り”です。
選択肢3.ですが、“複数のシステムで新たな価値を創造する点”についてはIoTシステムと合致していますが、「その価値を正しく評価することで、品質/安全を保証する」ことは、SoSの概念からズレているので“誤り”です。
さて、今回の内容はいかがでしたでしょうか? また次回、IoT関連の知識・スキルアップに役立つ問題をお届けしたいと思います。お楽しみに! (次回に続く)
著者紹介:
高安篤史氏(たかやすあつし)
コンサランス 代表、サートプロ IoT技術講師
早稲田大学理工学部卒業後、大手電機メーカーで20年以上にわたってストレージ製品などの組み込みソフトウェアの開発に携わり、プロジェクトマネジャー/ファームウェア開発部長を歴任する。
自身の経験から「真に現場で活躍できる人材」の育成に大きなこだわりを持ち、その実践的な手法は各方面より高い評価を得ている。DFSS(Design for Six Sigma)に代表される信頼性管理技術やプロジェクトマネジメントに関する造詣も深く、ハイスキル人材の育成にも定評がある。2012年8月合同会社コンサランスを設立し、代表に就任。
- 中小企業診断士:神奈川県中小企業診断協会所属
- 情報処理技術者(プロジェクトマネジャー、応用情報)
- 2011年IPA(独立行政法人情報処理推進機構)SEC journal No.25にて、論文「DFSS(Design for Six Sigma)による組込みソフトウェアの品質改善」発表
- 「ETEC(組込み技術者試験)・クラス2」グレードA
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IoTスペシャリストを目指そう
IoTプロジェクトを計画・推進するには、産業システム、法律、デバイス開発、無線ネットワーク、データ分析、セキュリティなど幅広い知識が必要となります。本連載ではIoT検定制度委員会監修の下、IoT関連の知識・スキルアップに役立つ問題を出題し、その解答を詳しく解説していきます。
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