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» 2018年11月07日 09時00分 公開

インドネシアにおける日系製造業のIT事情(7):それぞれの立場で見るインドネシアのITシステム事情 (1/2)

インドネシアに工場を持つ、日系製造業のIT事情とは? 中国に3年、タイに3年駐在した経験のある筆者が、それらの国と比較したインドネシア特有のIT導入の実態について現地からレポート。第7回では、大手企業と中小企業におけるITシステム環境の違いや、日系製造業とローカル企業におけるITシステム導入に関する意識の差などを取り上げる。

[藤井賢一郎/アスプローバ,TechFactory]

 インドネシアは、日系製造業だけを見てみると大まかに、1980年代に進出してきた歴史ある電気電子製造業の工場と、2000年代に進出してきた比較的新しい自動車関係の工場とに分けられる。

 もちろん、この国の豊富な資源を利用したプロセス産業の工場も多いが、筆者が所属するアスプローバ(当社)製品があまり得意としない分野のため、訪問する機会が少ない。

 そこで、組み立て加工の工場についてお話させていただくと、それぞれの工場には違ったバックグラウンドがあるだけに、IT環境も実にさまざまだ。インドネシアで30年以上も仕事をしながら、いまだに、システムは「Excel」の域を脱し得ない工場もあれば、比較的新しい工場では日本と共通のIT環境もみられる。大手企業のほとんどはERP採用という形をとっているが、中堅か中小になると日本の自社開発のシステムを利用している工場も多い。また、現地のITスタッフのスキルや日本本国のシステム投資に対する理解度の違いから、システム化が進んでいる工場もあれば、そうでもない工場もある。


大手企業と中小企業、対照的なITシステム環境

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