大原雄介のエレ・組み込みプレイバック
群雄割拠のLPWA、2016年度は「種まき」のタイムリミット(2/2 ページ)
LPWAの選択に関する2つの考え方
どんなLPWAサービスを選択するか、考え方は2つある。1つは「大勢が決まるまで動かない」、もう1つは「取りあえずどれかに決めて、早期に情報や知見を得るとともに可能なら先行者利益を得る」だ。
現在動き出しているさまざまな事業者は、恐らく先行者利益を狙う後者の立場を取っているのだと思う。2017年はこの後もさまざまなキャリアや事業者が、LPWAの通信サービスや対応デバイス、そしてそれを利用したアプリケーションをリリースするだろう。
どんなモノやサービスでも、ある程度の期間運用しないと見極めは難しいから、企画やサービスの優劣が見えてくるのは2018年に入ってからだと思う(現在は、つながった/つながらなかったとか、求めるデータが取れた/取れないのレベルの事がほとんどであり、事業化が成立するか否かという議論まで至っていない)。ただ、今現時点で種をまいていない事業者は、既にやや出遅れているのかもしれない。その位のスピード感を、年度末のプレスリリースラッシュで感じた。
注目のプロダクト&サービス
- 海外編:Kontron VX6090
独Kontronは2017年3月30日(現時時間)、Intel Xeon D-1500プロセッサをデュアル搭載した6U VPX Multi-Processing BoardとしてVX6090を発表した(発表資料)。
VX6090は計算処理が多く、かつSWaP-C(Size,、Weight、Power and Cost)を最適化した製品。OpenVPXに準拠する6U幅のプロセッサボードで、定格2GHz/最大2.6GHz駆動のXeon D-1548(8core/16Thread、TDP 45W)を2基搭載。ボード全体で32スレッドの処理を同時に実行できる。
それぞれのCPUにはECC付きDual Channel DDR4 Memoryが16GBづつ基板に直接取り付けられており、更にM.2 SSDスロットが2本用意される。またフロントポートに1000BASE-T×2、VPX Backplane側には10GBASE-KRと1000BASE-KXポートが搭載され、これを利用して大規模なシステムを構築できるとする。
製品は、StandardタイプとRuggedタイプが用意されるが、どちらも空冷で利用可能。動作温度範囲はStandardが0℃~55℃、Ruggedは-25℃~55℃となっている。
- 国内編::村田製作所 SAFQ*2G45MA0G0Aシリーズ
村田製作所は3月23日、同社独自の新しいSAW技術(I.H.P.SAW:Incredible High-Performance SAW)を採用したISM2.4GHz帯向けSAWフィルターとしてSAFQ*2G45MA0G0Aシリーズを発表した(発表資料)。
今回発表の製品は、Wi-Fiの2.4GHz帯向けのもの。LTE Band 7/30/40/41など、Wi-Fiと近い周波数帯でLTEが運用されるようになっていることに対応し、これらとの相互干渉を防ぐ急峻なフィルター特性や低損失性、安定した温度特性を実現するとしている。外寸は1.1mm×0.9mm。2017年6月より量産出荷開始予定である。
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大原雄介のエレ・組み込みプレイバック
これを読めばここ1カ月のエレクトロニクス/組み込み業界の動きが分かる連載。注目すべき市場動向と注目すべき製品を取り上げます。
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