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» 2016年08月23日 12時00分 UPDATE

NIMS−日立金属次世代材料開発センター:次世代超耐熱合金の開発に向け、NIMSと日立金属が開発拠点を設立

物質・材料研究機構(NIMS)と日立金属が、次世代耐熱合金の基礎データ蓄積とモデリング技術の開発が主な目的とする新拠点を設置する。

[渡邊宏,TechFactory]

 物質・材料研究機構(NIMS)と日立金属は2016年7月19日、共同開発拠点「NIMS−日立金属次世代材料開発センター」の設立に同意したと発表した。

 新拠点は次世代耐熱合金の基礎データ蓄積とモデリング技術の開発が主な目的。NIMSの材料開発・解析技術と日立金属の生産技術を融合させることで、次世代超耐熱合金の実用化研究を進め、研究成果は航空機エンジンやガスタービン向け金属材料へ活用する狙いだ。

 NIMSは発電所用ガスタービンやジェットエンジンのタービン翼用Ni基単結晶超合金及びタービンディスク用Ni基鍛造超合金の研究開発を行い、耐用温度1100℃となる単結晶超合金の開発、実用化に成功している。また、700℃以上で使用可能なディスク用鍛造超合金の開発にも成功しており、これら材料の実用化を日立金属と共同で行う。

 日立金属は2011年に神戸製鋼らと油圧式では世界最大規模となる型打鍛造プレスを有する「日本エアロファージ」を設立、航空機向けなどの大型鍛造品製造を行っており、2014年には日立金属MMCスーパーアロイを子会社化するなど、航空エネルギー材における一貫生産体制を強化している。

 これまでにも両者は共同で鍛造プロセスの研究を行っており、研究開発拠点の設立によって、実用化に向けた開発を加速させるとしている。


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