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“やりたいこと”と“制約”のバランスで成り立つ「ミニ四駆」開発TechFactory通信 編集後記

デザイナーとメーカーとの生々しいせめぎ合い。

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TechFactory通信 編集後記

この記事は、2018年7月2日発行の「モノづくり総合版 TechFactory通信」に掲載されたTechFactory担当者による編集後記の転載です。

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 タミヤの「ミニ四駆」をご存じでしょうか? 今年(2018年)は公式大会のジャパンカップ開催30周年を記念して、11年振りにミニ四駆のデザインコンテストが開催されます。最優秀賞に選ばれた1作品は実際に製品化されるため、ミニ四駆フリークの間ではにわかに盛り上がっています。

 さて、そんなミニ四駆好きの一人でもある筆者ですが、先日、FabCafe Tokyo主催の「ミニ四駆デザインコンテストサテライト企画 とことん語る、ミニ四駆デザイン!」というトークイベントに(プライベートで)参加してきました。

筆者所有のミニ四駆
筆者所有のミニ四駆

 スピーカーとして登壇したのは、znug designの根津孝太さんと、pdc_designworksのやまざきたかゆきさん。お二人とも現在はプロダクトデザイナーとして活躍されていますが、過去、根津さんはトヨタ自動車でカーデザインを、やまざきさんはホンダでバイクのデザインを手掛けてきたことで知られています。お二人はプロダクトデザイナーとして活動する中、ミニ四駆のデザインを担当する好機にも恵まれ、根津さんは「売れない」とされてきた実車系マシンでヒット商品(「アストラルスター」「ライキリ」)を生み出し、やまざきさんはボディーをばらして組み替えられる「デクロス-01」を世に送り出し、ミニ四駆の新境地を切り開きました。

“やりたいこと”と“制約”のバランスで成り立つ「ミニ四駆」開発

 そんなお二人のトークはどれも興味深いものでしたが、特に面白かったのがミニ四駆の製品化までのお話です。

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