ニュース
機械系CAE市場の成長率は2020年まで右肩上がり、以降は徐々に鈍化へ:矢野経済研究所
矢野経済研究所は、機械系CAE(Computer Aided Engineering)市場に関する調査結果の概要を発表した。
製造業の強気な設備投資はCAE市場にも好影響
矢野経済研究所は2018年6月20日、機械系CAE(Computer Aided Engineering)市場に関する調査結果の概要を発表。好調な経済環境を背景に、堅調に推移した2017年の機械系CAE世界市場を調査し、市場の将来展望を明らかにした。
2017年の機械系CAE世界市場規模(事業者売上高ベース)は、前年比6.7%増の33億6500万米ドルになった。2018年も同8.2%増の36億4000万米ドルになるとみられ、2020年ごろまで市場規模は右肩上がりで推移すると考えられる。その背景には、好調な経済環境があり、全世界の製造業は強気な設備投資を継続。その結果として、近年のCAE市場は極めて好調に推移するという。
◎「CAE」関連記事 〜ツール選定、導入、活用事例、現場課題〜 など
» 設計者CAEは普通の解析と何が違う?
» CAD、CAE環境をVDIへ移行するための手引き
» 横浜ゴムが実践するAI×CAE×ヒトの“協奏”によるタイヤ開発
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 成熟化した国内CAD/CAM/CAE市場の救世主は3Dスキャナー?
矢野経済研究所は「国内のCAD/CAM/CAEシステム市場」に関する調査結果を発表した。 - 速度と費用の関係は? 利便性と安全性の確保は? 「クラウドCAE」を徹底検証
モノづくりにおいて解析可能な規模が拡大する一方で、そのために必要なハードウェアを整備する負担も大きくなっている。そこで検討されているのが従量制のクラウドCAEである。スケールメリットを得やすく、季節変動への対応にも役立っているという。 - パスタで橋を作ってデザインが構造を強くすることを証明せよ! 設計者CAE講座
お題は「橋」、部材は「パスタ」。設計者向けCAEソフトウェア「SOLIDWORKS Simulation」を題材にしたワークショップでは、デザインが構造を強くすることを証明するため、パスタを使った強い橋作りに挑戦する。設計、解析、製造、実験、コンペの各プロセスを体験することで、設計者CAEの有効性だけでなく、製造を意識した設計の在り方(製造に優しい設計)など、モノづくりに欠かせないさまざまな気付きやヒントを得ることができる。 - CAE解析をクラウド化、サービス第1弾は超音波シミュレーター「ComWAVE」
伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、エクストリーム-Dが開発する「XTREME-DNA」の取り扱いを開始。併せて、XTREME-DNAを用いて自社CAE解析ソリューションをクラウド化し、SaaSサービスとして提供を開始する。 - “場当たり的なCAE”をなくすための理想的なアプローチについて考える
「設計者CAE」という言葉が設計現場で聞かれるようになって久しいですが、3D CAD推進とともにきちんと設計者CAEに取り組んでいる企業もあれば、まだ途上あるいは全く着手していないという企業もあるかと思います。連載第5回では、求めたいことが不明瞭なまま、取りあえず解析依頼をしてくるケースに着目。場当たり的なCAEを減らすためのアプローチについて、筆者の考えを述べます。