ラピスセミコンダクタ CT Sensor Shield 2
工作機械を「設備工事なし」で見える化、CTセンサー利用で
ラピスセミコンダクタが、電源工事不要で工作機械などの稼働状況をモニタリングできる電流検出用中継基板「CT Sensor Shield 2」を販売開始した。コストや工事の手間を押さえての見える化を実現する。
ラピスセミコンダクタは2018年4月24日、電源工事不要で工作機械などの稼働状況をモニタリングできる、電流検出用中継基板「CT Sensor Shield 2」の販売を開始した。スイッチサイエンスやチップワンストップ、ザイコストアなどで取り扱いされており、スイッチサイエンスでの販売価格は6264円。
CTセンサーが出力する誘導電流を蓄える機能を備えることで外部電源を不要としたほか、バックアップ用としてボタン電池を取り付け可能とすることで、工作機械が停止状態にあっても状態の把握が可能だ。
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製造現場において「装置の稼働状況を取得/解析し、故障予知などに役立てたい」といういわゆるIoT化への要望は強いが、機材の追加や工事、解析などによるコストがネックとなり、特に工作機械を使う現場ではIoT化が進んでいないという現実が存在する。
ラピスセミコンダクタでは、2017年6月に装置に流れる電流を測定することで稼働状況の把握を行う「CT Sensor Shield」を用いたシステムを発表しているが、システム自体に外部電源が必要であり実運用上での課題となっていた。
「CT Sensor Shield 2」はこの外部電源が必要というボトルネックを、CTセンサーが出力する誘導電流を駆動電流に利用することによって解消したもので、マイコンボード「Lazurite 920J」と組み合わせることで、工作機械の稼働監視システムをわずか10μAという消費電力にて構成できる。
同社は本製品を利用した「稼働状況モニタリングサービス」をフージェットと共同開発、福井県の織物業である小杉織物にて実証実験を行った。このモニタリングサービスはCT Sensor Shield 2で取得した電流値を920MHzの通信でゲートウェイに送信、ゲートウェイは受け取ったデータを稼働率や稼働状況に変換し、ソラコムの回線を用いてAWSに構築したサーバへ送る。サーバで処理された稼働状況データはPCやスマートフォンから確認できる。
機能としては稼働状況をリアルタイムで表示する「ダッシュボード」、時系列で停止/動作状態を示す「バーチャート」、稼働率を一覧表示する「ヒートマップ」が用意されており、2018年中のサービス提供開始が予定されている。
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