ダイキン、BIM対応のクラウド型空調設計支援アプリを発表:DAIKIN-BIMアプリケーション(仮称)
ダイキン工業は、BIM対応のクラウド型空調設計支援アプリケーション「DAIKIN-BIMアプリケーション(仮称)」を発表した。
ダイキン工業は2018年2月22日、BIM(ビルディングインフォメーションモデリング)対応のクラウド型空調設計支援アプリケーション「DAIKIN-BIMアプリケーション(仮称)」を発表した。建築設備業者向けに、同年7月より提供を開始する。
◎併せて読みたいお薦めホワイトペーパー:
» 主要7製品を完全網羅! 製品選定・比較に役立つ「商用3D CADカタログ 完全版」
» 【導入事例】食品加工機械メーカー不二精機による“3D CAD推進”
» デキるエンジニアのCAD設計
» PTCが語る3D CADの歴史と「Creo」の注目機能
» 3D設計業務の未来を見据えた戦略とビジョン
建築設備設計で発生する空調関連の計算、選定、資料作成などの業務をクラウド上で自動化する。第1弾として、熱負荷計算、機器選定、機器表作成の機能を無償提供し、その後は冷媒配管選定や気流解析など、適用範囲を施工や運用維持管理まで拡大していく。
併せて、建設業界向けの業務効率化ツールであるBIMへの対応も進める。BIM設計・施工用CADソフトとデータを連携させることで、これまでCAD作図とは別に作業していた空調設計・施工に関する業務をスムーズに行えるようにする。
CAD連携として、まずNYKシステムズの建築設備CAD「Rebro」とダイキン工業の「FILDER Cube」を連携させる。これを基点に両社はCADソフト同士の互換性を高め、複数会社間でも正確かつ効率的にBIMデータのやりとりできるように協業を進める。
建設業界では人手不足が顕在化し、設計者や施工者の負担が増加している。建築設備設計では、建築物の熱負荷計算や空調機器、冷媒配管の選定など、手入力や計算が多く、作業の省力化が課題となっていた。同社は、クラウド型のアプリケーションによる業務支援サービスを提供することで、空調機器関連業務の省力化を図る狙いだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 悩ましい技能伝承問題をデジタル化技術で解決、ダイキンが人材育成に活用
ダイキン工業と日立製作所は、IoTを活用して熟練技術者の技能伝承に関する課題を解決する、次世代生産モデルの確立に向けた協創を発表。空調機器製造における“ろう付け作業”を、画像解析技術などを用いてデジタル化して、熟練技術者と訓練者の技能の違いを比較および分析できるシステムを構築し、2017年10月から共同実証を目的に導入を開始する。 - 成熟化した国内CAD/CAM/CAE市場の救世主は3Dスキャナー?
矢野経済研究所は「国内のCAD/CAM/CAEシステム市場」に関する調査結果を発表した。 - Suite製品の販売終了、今後は建築・製造・エンタメ向けに3つのパッケージを展開
オートデスクは、これまで業界/業種別に提供してきたソフトウェアパッケージ「Suite」の構成と提供方法を見直し、新たに3種類のパッケージ製品「Autodesk Industry Collections」の提供開始を発表した。 - 図研、メカトロニクス分野の顧客基盤拡大を目的にアルファテックを子会社化
図研は、制御盤専業メーカーに多くの実績を持つアルファテックの発行済株式を100%取得し、子会社化したことを発表した。 - 転職希望者に光!? 2016年上半期の転職市場は緩やかに増加
転職サービス「DODA(デューダ)」を運営するインテリジェンスは、2016年上半期(1月〜6月)の転職市場を、11の業種・職種に分け、それぞれの動向を発表した。