データ抽出からグラフ作成までを直感的に、CFD解析用高機能グラフ作成ツール:ヴァイナス Plot Expert V1
ヴァイナスは、CFD(数値流体力学)解析用高機能グラフ作成ツール「Plot Expert V1」の販売を開始した。
ヴァイナスは2018年1月15日、CFD(数値流体力学)解析用高機能グラフ作成ツール「Plot Expert V1」を販売開始した。同ツールはCFD可視化システムである「FieldView」アドオンプログラムであり、データ抽出からグラフ作成までを直感的な操作で実行可能だ。販売価格は、年間ライセンスが20万円、永久ライセンスが50万円(ともに税別)。
◎編集部イチ押し関連記事:
» 速度と費用の関係は? 利便性と安全性の確保は? 「クラウドCAE」を徹底検証
» 設計・解析者が期待するクラウド型CAEの導入メリット
» IoT時代、CAEはさらに大きな役割が期待される
同ツールは、指定境界面における積分値の時間変化グラフ作成機能を有する。非定常解析結果の指定境界面における時間ステップごとのスカラー値の積分値を取得。そのデータに基づき、次に縦軸をスカラー値、横軸を時間としたグラフを作成する。回転する機器などのモニターしたい点を時間ステップごとに追従させてスカラー値を取得可能だ。
作成したグラフのデータを利用し、Excelなどによる外部ソフトを用いて、複数のグラフを統合して編集したり、書式や装飾を追加したりなどが可能だ。
今後は、読込可能なデータフォーマットの追加、ダクト中心線に沿った物理量変化グラフ作成機能の追加、3次元グラフへの対応、MATLABへの対応などを予定している。
同社では、航空宇宙、自動車、重工業などを中心にPlot Expertの販売を計画し、初年度で30ライセンスの販売数を見込む。
◎併せて読みたいお薦めホワイトペーパー:
» クラウド型CAE、設計・解析者の約50%がコスト削減、解析速度/品質向上に期待
» 設計データ共有・解析処理でのクラウド活用に期待も“未導入が87.2%”
» 設計・解析現場へのデスクトップ仮想化導入【よくある質問と回答編】
» 設計・解析現場へのデスクトップ仮想化導入【導入検討編】
» 設計・解析現場へのデスクトップ仮想化導入【基礎編】
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 速度と費用の関係は? 利便性と安全性の確保は? 「クラウドCAE」を徹底検証
モノづくりにおいて解析可能な規模が拡大する一方で、そのために必要なハードウェアを整備する負担も大きくなっている。そこで検討されているのが従量制のクラウドCAEである。スケールメリットを得やすく、季節変動への対応にも役立っているという。 - 設計者CAEを詳細設計の段階で実践できているか? その定義を再確認しよう
「設計者CAE」という言葉が設計現場で聞かれるようになって久しいですが、3D CAD推進とともにきちんと設計者CAEに取り組んでいる企業もあれば、まだ途上あるいは全く着手していないという企業もあるかと思います。本連載では、設計者CAEがもたらすメリットや実際に導入していく上での注意点を、現場目線でご紹介します。 - 設計力の低下、設計品質問題に悩んだら「設計者CAE」の導入を検討しよう
「設計者CAE」という言葉が設計現場で聞かれるようになって久しいですが、3D CAD推進とともにきちんと設計者CAEに取り組んでいる企業もあれば、まだ途上あるいは全く着手していないという企業もあるかと思います。連載第2回では、CAEに対する期待と現実のギャップ、CAEに対する誤解を解説するとともに、設計品質問題を取り上げ、設計者CAEを活用すべき意義について紹介します。 - CAEの稼働率が上がるに従い募る不安、「この解析結果は正しいのか?」を大切に
「設計者CAE」という言葉が設計現場で聞かれるようになって久しいですが、3D CAD推進とともにきちんと設計者CAEに取り組んでいる企業もあれば、まだ途上あるいは全く着手していないという企業もあるかと思います。連載第3回では、CAEに精通している設計者がいない状態で導入および立ち上げを行う際、何に注意して設計者CAEを推進していくべきか、筆者の経験を交えて詳しく解説します。 - IoT時代、CAEはさらに大きな役割が期待される
矢野経済研究所は、機械系CAE世界/国内市場に関する調査結果の概要を発表した。