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北朝鮮関与のランサムウェア「WannaCry」は実験だったTechFactory通信 編集後記

製造業にとっても大きな脅威となったランサムウェア「WannaCry」について、カスペルスキーの分析官が「攻撃実験の失敗だった」という見解を示しました。増加するサイバー攻撃に製造業はどう対処していくべきなのでしょうか。

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TechFactory通信 編集後記

この記事は、2017年12月25日発行の「モノづくり総合版 TechFactory通信」に掲載されたTechFactory担当者による編集後記の転載です。

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 2017年の産業制御システムセキュリティに関する話題として、ランサムウェア「WannaCry」を避けて通るわけにはいかないでしょう。前例の無い大規模な感染を見せ、感染は医療機器やATM、デジタルサイネージなど組み込み機器でも報告されました。

 国内への攻撃も多く観測され、トレンドマイクロの調べでは2017年5月時点で国内への攻撃を1万6000件以上、観測したとしています。また、2017年12月には米大統領補参観が「北朝鮮からのサイバー攻撃だ」と断言したことで、再び大きな話題となっています。

 製造業にとって大きな脅威となったWannaCryですが、感染規模の割には実質被害が少ない、要求金額が小さいといった指摘がなされていたのも事実です。この点について、カスペルスキーの分析官であるヴィセンテ・ディアス氏は来日しての講演にて「攻撃実験の失敗だった」という見解を示しました。

ディアス氏の紹介したWannaCryの被害
ディアス氏の紹介したWannaCryの被害

WannaCryは実験の失敗

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