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加速するEVへの流れ、「EVが当たり前」になると浮上する問題点:電気自動車(2/2 ページ)
自動車パワートレーンの脱ガソリン化が進む中、選択肢の1つであったEVへの注目が高まっている。ダイソンなど他業種からの参入が表明される中、各社の内包する問題とはなんだろうか。
ダイソンは掃除機が主力商品ではありますが、過去にはバッテリー(固体材料を用いたLIB)への2000億円近い投資を発表するなど、研究開発に多額の資金を投入しています。それは家電メーカーとしてはやや過剰に感じられるほどです。
2017年2月にシンガポールへ研究開発拠点をオープンした際、ジェームス・ダイソン氏は「ここでは世界でも有能かつ優秀な人材が人工知能やロボット工学、流体力学、ヴィジョンシステムによるハードウェア、電気工学、そしてソフトウェアの融合による技術の開発を行っています」とのコメントを寄せています。コメントに並ぶ単語を見ると、家電製品の開発だけを意図しているとは思えません。まるで自律ロボットや自動運転車の開発をしているようです。
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