受けとめ方が難しいタイプの事件がまた起きてしまいました。2021年8月6日、NHKニュースなどによると、警視庁の職員が庁内のシステムに不正にアクセスし、18万件を超えるファイルをコピーしたとして、不正アクセス禁止法違反などの疑いで書類送検されました。この職員はその他にも、不正なプログラムを作成し、運転免許に関するデータなど26万人分を削除した疑いも持たれています。
その動機は「上司から注意されたことで日頃の不満が爆発し、上司やチームを困らせようとした」というもの。そもそもシステム障害への対処のため、特権を持つIDとパスワードを2年前に発行され、それをそのまま利用していたということも明らかになりました。
この事件、警視庁のずさんさを笑う人もいるかもしれません。しかし、これはどこにでも起き得ると私は考えています。
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