「モノづくりに携わる人」だからこそ、もう無関心ではいられない情報セキュリティ対策の話。でも堅苦しい内容はちょっと苦手……という方に向けて、今日から使えるセキュリティ雑学・ネタをお届け! 今回は、もはや対岸の火事ではないセキュリティリスクに対して、経営層や現場はどういう意識で取り組むべきかについてお話しします。
サイバー攻撃は毎週のように報じられます。最近では巨額な身代金を要求し、支払われなければ不正に情報を公開するといったタイプのランサムウェアが登場、重要インフラに向けて容赦なく攻撃し、実際にサービスが止まってしまうという事件も多発しています。アメリカで発生した石油パイプラインの事件は大きく報道されました。これは対岸の火事ではないはずです。
最近ではテレビでのニュースでも、こういった報道が積極的に取り上げられるようになりました。テレビで取り上げられることは非常に大きな意味があり、リーチできる層は広く、特に時間のない経営層の方がテレビ番組でこういった事件を知るということも多いでしょう。ちょっと分かっているエンジニアならば、テレビでサイバー攻撃が取り上げられた翌日、社長からこう聞かれることを予想します――「アレ、ウチは大丈夫なの?」
正直に言いますと、この言葉が出てきた瞬間に“ダメ”といえるかもしれません。
まずは先の「ダークサイド」と呼ばれるサイバー攻撃者グループから、製造業がどう狙われているかを客観的に見てみましょう。
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