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特集:IoT時代のセキュリティリスクに備える

IoTセキュリティの強い味方はハンドブックの形で現れる宮田健の「セキュリティの道も一歩から」(38)(1/2 ページ)

「モノづくりに携わる人」だからこそ、もう無関心ではいられない情報セキュリティ対策の話。でも堅苦しい内容はちょっと苦手……という方に向けて、今日から使えるセキュリティ雑学・ネタをお届け! 今回は、内閣サイバーセキュリティセンターが先ごろ発行した「情報セキュリティハンドブック」を紹介します。

» 2019年06月14日 09時00分 公開
[宮田健TechFactory]

 サイバーセキュリティというものは難しいもの。これまで生きてきて学校でも教えてもらえなかったし、ましてや会社組織の中でもアレはダメ、コレはダメと言われるだけでなんでダメなのかは誰も教えてくれません。そのくせ最近は「とにかくアップデートしましょう! それで機能不具合が出るかもしれませんけど」なんてことを言い出します。機能不具合が出るかも? 今動いているものに手を加えるだなんてとんでもない! そう思っている人もいっぱいいると思います。

 特に中小規模の企業、NPOにとっては「なんでウチみたいな小さなところを狙うんだよ」という考え方が、セキュリティへの関心を小さくしているのではないかと推察します。セキュリティ専任の人間なんて置く余裕は当然なく、「だから万が一やられたとしてもそれは仕方がないだろう」――分かります。ですが、サイバー犯罪者はそんな事情をくんでくれる訳もなく、逆にその小さな穴を狙っているかもしれません。大きな企業を狙うより、むしろあなたの組織のような、小さく、そして攻撃しやすいところこそが狙われるのです。

 考え方を変えなくてはなりません。むしろ小さな組織こそが、サイバーセキュリティを"腹オチ"させ、一定のレベルまでは確実にこなし、そしてその先は組織自体が必要十分なまでに対策を打つこと。それが、サイバー世界が安全になるための第一歩です。

 その一歩こそが難しい……。おそらく、少しでも意識のある方ならばそう思うでしょう。そこに強い味方が現れました。しかも、無料で!

強い味方はハンドブックの形で現れる

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