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» 2019年01月30日 09時00分 公開

企業戦略:工作機械のインテリジェント化に向け10年先を見据えるDMG森精機がIoTでMSと協業 (1/2)

日本マイクロソフトと工作機械大手のDMG森精機は、IoT(Internet of Things)関連の取り組みで協業することを「IoT in Action Tokyo」(会期:2019年1月22日)の基調講演で明らかにした。本稿では、その具体的な中身とDMG森精機がAzureを選択した背景、そしてマイクロソフトが掲げる「Tech Intensity」を象徴するDMG森精機のビジョンについて紹介する。

[八木沢篤,TechFactory]

 ITの巨人と工作機械の巨人がIoT関連の取り組みでタッグを組む――。

 日本マイクロソフト 代表取締役 社長の平野拓也氏は2019年1月22日、世界の主要都市で開催し、IoTのビジネス変革や最新動向などの情報を共有するパートナーイベント「IoT in Action Tokyo」において、IoTソリューションに関連するDMG森精機との協業について明らかにした()。

日本マイクロソフトとDMG森精機はIoT関連の取り組みで協業することを発表した 日本マイクロソフトとDMG森精機はIoT関連の取り組みで協業することを発表した(出典:日本マイクロソフト)

※本協業は、2016年9月発表の「工作機械を中心とする制御システムのセキュリティ、スマートファクトリーの実現に向けた技術協力」の延長線上にあるものだとする。


IoTソリューションでMSとDMG森精機が協業、その狙いと背景

 工作機械メーカーのDMG森精機は、工作機械や周辺機器、生産システムなどをネットワークで接続し、より効率的な加工および生産性向上を実現する次世代インタフェース「CELOS(セロス)」を展開。タッチパネルにより、工作機械の操作や生産プロセス全体を支援する各種アプリケーションの実行などが行え、“インテリジェントな制御盤”として機能する。

 このCELOSは、PCやスマートフォンのOS/アプリケーションのように継続的にバージョンアップし、工作機械そのものに新たな機能をもたらしてくれる。そのため、一度導入したら10年、15年と稼働する工作機械であっても常に最新機能が利用でき、納入時期の異なる機械同士の操作性や機能、互換性の維持が可能となる。

CELOS DMG森精機が展開する次世代インタフェース「CELOS(セロス)」。タッチパネルにより、工作機械の操作や生産プロセス全体を支援する各種アプリケーションの実行などが行える他、各種情報のやりとりを実現する(出典:DMG森精機)

 DMG森精機は、こうしたCELOSのメリットを最大限に有効活用し、継続的に顧客の生産性向上を支援するソフトウェアソリューションとして「CELOS Club(セロス クラブ)」の提供を行う。このたびの協業では、まずCELOS Clubのアプリケーションの1つ「DMG MORI MESSENGER」の運用において、これまで活用してきた自社データセンター内でのサーバ管理を廃止し、2019年前半をめどにマイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」(以下、Azure)へ移行することが発表された。

 以下、その具体的な中身とDMG森精機がAzureを選択した背景、そしてマイクロソフトが掲げる「Tech Intensity」の思想に基づく企業組織の在り方とDMG森精機との共通点について触れる。

売るだけの時代は終わった、DMG森精機が考える10年先の工作機械の在り方

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