単なる車いす/電動車いすの置き換えではなく、“誰もが利用できるパーソナルモビリティ”としての存在感を強める「WHILL(ウィル)」。その製品開発に込められた思い、そしてWHILLの普及を通じてどのような社会を目指そうとしているのか、WHILL 車両開発部 部長の平田泰大氏が語った。
製造業のための製品・サービス情報サイト「TechFactory」で掲載された主要人気連載/特集記事を、読みやすいPDF形式の電子ブックレットに再編集してお届けする「TechFactory電子ブックレット」。今回は『車いすではない、“パーソナルモビリティ”を開発するWHILL(ウィル)』をご紹介します!
100m先のコンビニエンスストアに行くのを諦めている――。
この言葉をきっかけに、パーソナルモビリティ「WHILL(ウィル)」が誕生した。創業者の1人がこの言葉と出会い、既存の車いすの不便さ、そしてさまざまな制約を生み出す精神的なバリア、物理的なバリアの存在に着目し、テクノロジーでそれらを“壊す”ことを目指し、WHILL開発をスタートさせたのだ。
現在販売されているWHILLを象徴するのが、全周に24個のローラーを配置した「オムニホイール」である。このオムニホイールの採用により、従来の車いすや電動車いすにはない“高い走破性”を実現し、悪路や段差といった物理的なバリアを壊すことに成功している。
デザイン面では「自分がカッコいいと思えないものは作らない」とのポリシーを重視し、車いすとしてではなく、“誰もが利用できるパーソナルモビリティ”へとWHILLを昇華。さらにはiPhoneと連携し、リモートコントロールや乗り味のチューニングを実現するなど、“全ての人の移動を楽しく、スマートにすること”に主眼を置いた開発が進められている。
そんなWHILL開発のこれまでと現在、そして未来への展望について、WHILL 車両開発部 部長の平田泰大氏が語った。
本電子ブックレットは、TechFactoryに掲載された特集記事「バリアを壊すモノづくりに挑戦、『WHILL』が目指すパーソナルモビリティの未来」を基に制作しています。
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