TDKは、各チャンネルの最小負荷電流を不要にした基板型三出力AC-DC電源「CUT-J」シリーズを開発した。出力電力は35W、75Wの2モデルで、出力電圧は両モデルとも5V、12V、−12Vタイプと5V、15V、−15Vタイプをそろえた。
TDKは2017年9月、基板型三出力AC-DC電源「CUT-J」シリーズを開発し、同年10月より量産を開始すると発表した。各チャンネルとも最小負荷電流が不要で、出力電力35W/75Wの2モデルをそろえた。工業用・商業用自動機器、計測機器、半導体製造装置、医療機器などの用途を見込む。
入力電圧は85〜265Vで、出力電圧は両モデルとも5V、12V、−12Vタイプと5V、15V、−15Vタイプを用意した。CH2とCH3を直列接続すれば、5V、24Vまたは5V、30Vの2出力電源としても使用できる。
200VAC入力時の効率は81〜85%を達成し、動作温度範囲は−20〜70℃となる。情報処理機器用途のUL60950-1、CSA60950-1、EN60950-1や医用国際規格のIEC60601-1 Ed.3(2×MOOP)などの安全規格にも対応している。
サイズは、35Wモデルが50.8×26×101.6mmで、75Wモデルが76×27×127mm。同社従来の三出力電源に比べ、約35%小型化した。同社では今後、ベースプレート付きタイプやカバー付きタイプ、ヨーロッパ端子タイプなど、さまざまなオプション品の追加を予定している。
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