国内ITベンダー、セキュリティベンダー、クラウドサービス事業者などの企業・団体が2017年4月、一般社団法人「セキュアIoTプラットフォーム協議会」を発足したと発表した。オープンイノベーションによるセキュリティ基盤のデファクトスタンダード構築を目的とする。
アイネット、サイバートラスト、セコムトラストシステムズ、ユビキタス、ラックなどの正会員21社と、賛助会員4社・団体が参画する。理事長は、中央大学研究開発機構フェロー・機構教授の辻井重男氏が務める。
同協議会では、2020年までに500億台超えが見込まれるIoT(モノのインターネット)機器を安心・安全に利活用できるよう、全世界におけるデファクトスタンダードとなるセキュリティ基盤の構築を進めていく考えだ。
具体的には、IoT機器の製造レイヤーからサービスレイヤーまでを包含する統合的なセキュリティ標準を定め、レイヤー別にセキュリティ実装に向けたガイドラインを策定する。また、関連団体と連携して日本発の安心・安全な次世代IoTシステムの規格化や、アジア・欧米への連携・普及を目指すとしている。
同協議会の事業内容は、「セキュアIoTプラットフォームの普及、デファクトスタンダート化に向けての活動」「オープンイノベーションでのIoT利活用推進および事例構築」「共同実証実験(POC)の実施」「最新IoTセキュリティ関連情報の発信」の4項目となっている。
- IoTセキュリティ対策を検討する“その前に”――企業がまず考えるべきこと
製造業に革新をもたらすといわれる「IoT(Internet of Things)」。スマート化された工場の明るい未来だけがフォーカスされがちだが、ネットワークにつながることでもたらされるのは恩恵ばかりではない。本インタビュー企画では、製造業IoTを実現する上で重要となる「セキュリティ」にフォーカスし、製造業IoTで起こり得るセキュリティインシデントとその対策について紹介する。第1回は、製造業向けにも多くのソリューションを提供しているカスペルスキーに話を聞いた。
- 生産ラインの安定稼働を維持したまま、セキュリティリスクに備えるには?
製造業に革新をもたらすといわれる「IoT(Internet of Things)」。スマート化された工場の明るい未来だけがフォーカスされがちだが、ネットワークにつながることでもたらされるのは恩恵ばかりではない。本インタビュー企画では、製造業IoTを実現する上で重要となる「セキュリティ」にフォーカスし、製造業IoTで起こり得るセキュリティインシデントとその対策について紹介する。今回は、既設/新設工場向けに、現場ニーズに適した各種セキュリティソリューションを提供するトレンドマイクロに話を聞いた。
- 自動車、工場――つながるリスクに備えるセキュリティソリューションを展開
トレンドマイクロは、2017年の法人向け事業戦略を発表。従来型の防御技術とAIなどの先進技術を融合させた「XGen」アプローチに基づくセキュリティソリューションの提供と、IoTセキュリティに関する取り組みを強化する方針を明らかにした。
- 狙われる国内製造業――事例から学ぶIoT時代の「工場セキュリティ」(前編)
IoTやインダストリー4.0の本格的な到来により実現する「つながる工場」――。そこで得られるのは恩恵だけではない。必ずその影にはセキュリティリスクが潜んでいる。トレンドマイクロのセミナー「事例に学ぶ! 製造大手も始めた工場セキュリティの最新動向」から、製造業を取り巻く脅威動向とその対策について学ぶ。
- 産業用制御システムのセキュリティ対策支援で協業、「アキレス認証」を行う国内初の第三者機関に
NRIセキュアテクノロジーズとGEデジタル傘下のWurldtech Security Technologies(ワールドテック)は、産業用制御システムの制御・運用技術におけるセキュリティ分野において、日本国内における対策支援の協業について合意した。
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