東芝がSCiBセルを用いた産業用リチウムイオン電池を販売する。鉛蓄電池に比べ軽くて充電時間も短く、長寿命であることからAGVや計測機、制御機器などでの置き換えを目指す。
東芝はSCiBセルを搭載した産業用リチウムイオン電池、「SIPシリーズ」を2017年4月上旬より販売開始する。24V(公称電圧 DC25.3V)の「SIP24-33」と48V(同 50.6V)の「SIP48-23」を用意する。
SCiBは負極にチタン酸リチウムを採用した二次電池で、長い寿命や短時間充電、低温性能といった特長を持つことから自動車やバスといった乗り物のほか、エレベーターなど産業機器にも利用されている。
SIPシリーズはこのSCiBをセルとして利用しており、バッテリーマネジメントユニット(BMU)も搭載。SIPシリーズを同様量の鉛蓄電池に比べると軽く(約4分の1)、充電時間も約20分と短く、長寿命(10年利用後でも80%の放電容量を持続)であるという。
東芝はSIPシリーズについて、製造現場や病院で部品や資材を運ぶ無人搬送車(AGV:Automated Guided Vehicle)や電動カート、計測機、制御機器などで利用されている鉛蓄電池の置き換え利用を見込む。
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