インターシルは4Mビット/秒の双方向データ伝送を可能にした絶縁型RS-485差動バス・トランシーバー「ISL32704E」を発表した。産業用IoTネットワーク向けの特長をそろえる。
インターシルは2017年2月13日、産業用IoTネットワーク向けに、4Mビット/秒の双方向データ伝送を可能にした絶縁型RS-485差動バス・トランシーバー「ISL32704E」を発表した。競合製品と比較して70%小型化したとする。4×5mmのQSOPパッケージで提供する。
ISL32704Eは、巨大磁気抵抗(GMR)技術を採用し、ガルバニック絶縁機能を備えた。これにより、電気的ノイズの多い工場やビル・オートメーションで発生するコモンモードノイズから通信バスを保護する。他の絶縁技術と比較し、低放射エミッションと低EMI感受性を特長とする。
コモンモード過渡耐性は、代表値が50kV/マイクロ秒、最小値が30kV/マイクロ秒。動作電圧は従来比約50%高い600VRMSを達成し、「VDE 0884」規格に準拠した。絶縁耐圧は2.5kVRMS、電源電流は20mA、電源電圧は3〜5Vをサポート。電力伝送コイルやトランスを使用しないため、従来製品に比べて消費電力を80%低減した。
また、非絶縁制御サイドを3Vマイコンに直接接続し、絶縁バスサイドを5V電圧電源に接続することで、100m以上の距離で強力なバス信号の通信を行うことができる。「EN 50081」「EN 50082-2」電磁適合性(EMC)規格の他、情報技術装置向けの包括的なライン電圧規格「EN 61000」に準拠しているという。
ISL32704Eは既に出荷を開始しており、1000個購入時の単価は3.79米ドルである。評価ボード「ISL32704EVAL1Z」は、99米ドルとなっている。
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