富士通セミコンダクターは、メモリ容量4MビットのReRAMの提供を開始した。SPIインタフェースで最大5MHz動作を可能とし、5MHz動作時の読み出し動作電流は0.2mAとなっている。
富士通セミコンダクターは2016年10月、メモリ容量4MビットのReRAM(Resistive Random Access Memory:抵抗変化型メモリ)「MB85AS4MT」の提供を開始した。ReRAMの量産製品としては世界最大容量で、1.65〜3.6Vの幅広い電源電圧で動作する。パナソニックセミコンダクターソリューションズと共同開発した。
MB85AS4MTは、SPIインタフェースで最大5MHz動作を可能とし、5MHz動作時の読み出し動作電流は0.2mAとなっている。書き込み動作電流は1.3mA、スタンバイ電流は10μA、スリープ電流は2μAで、低消費電力に対応した。
パッケージは、他の不揮発性メモリ製品とピン互換性を備えた209mil 8ピンSOPで提供。小型ながら、シリアルインタフェースEEPROMを超える4Mビットのメモリ容量を搭載した。書き込み保証回数は120万回で、読み出し保証回数は無限回となっている。
また、大容量で低消費電力の特長を備えたことで、バッテリー駆動のウェアラブル端末や補聴器などの医療機器、計測機器などのIoTデバイスに適用できるとしている。
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