設計品質の向上、さらなる生産効率化など、設計・製造現場では常に厳しい要求が突き付けられている。そうした中、3D CADをはじめとしたツールの導入やより効果的な使い方を追求した組織としての取り組みも行われている。本連載では3D CAD/3Dデータ活用にフォーカスし、プロジェクト管理者がどのような視点で現場改革を推進していくべきか、そのヒントを提示する。連載第3回では、「3D CADを導入したものの、その立ち上げが進まない」というテーマを取り上げ、解決に向けたアプローチを解説する。
前回、「3D CADが導入されても設計不良は減少せず、導入効果が表れていない」という問題を探るために、企業内のステークホルダーに対してヒアリングを実施したことを紹介しました。ヒアリングを実施する目的は、「『問題』を発見して、『課題』を設定すること」にありました。
今回は、別の問題として「3D CADを導入したものの、その立ち上げが進まない」というテーマを取り上げたいと思います。
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