ロシュ・ダイアグノスティックスは、臨床現場で即時に検査できる遺伝子検査機器「コバス Liat」を「JACLaS EXPO 2016」に出展した。2017年に発売予定としている。
ロシュ・ダイアグノスティックスはPOCT用遺伝子検査機器「コバス Liat」を、2016年9月22〜24日にパシフィコ横浜で開催された「JACLaS EXPO 2016 臨床検査機器・試薬・システム展示会」に出展した。同機器および試薬の価格は未定だが、2017年に発売予定としている。
酵素反応を利用して少量のDNAを増加させるPCR法は、遺伝子検査のスタンダードとして世界中で用いられている。コバス Liatは、リアルタイムPCR法を用いた、POCT用の全自動遺伝子検査機器だ。POCT(Point of care testing)とは、臨床現場即時検査のことで、被験者の傍らで行うため検査を身近に感じられ、検査時間を短縮することができる。
コバス Liatの操作は簡単で、検体を専用のアッセイチューブに滴下し、機器にセットするだけだ。30分以内に結果を表示する。チューブは個別包装のため、必要な時に必要な量だけ使用できる。また、寸法がW11.4×L24.1×H19.0cm、重量が3.76kgと、持ち運びしやすい軽量でコンパクトなデザインとなっている。
コバス Liatは、これまで検査室の機器でしかできなかったPCR法を、ICUや外来、病棟などで、より迅速・簡便に検査できるよう開発された。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
豊富なホワイトペーパーの中から、製品・サービス導入の検討に役立つ技術情報や導入事例などを簡単に入手できます。