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BOMとBOPの統合管理が可能になったPLMツールの新バージョンNEC Obbligato III

NECは、PLMツール「Obbligato III」の新バージョン「Obbligato III R4.1」を発表した。

» 2016年07月01日 15時00分 公開

 NECは2016年6月、PLMツール「Obbligato III(オブリガート スリー)」の新バージョン「Obbligato III R4.1(以下、R4.1)」を発表した。ライセンス価格は最小構成で360万円から。2016年12月から出荷を始める。販売目標は今後3年間で150社である。

 R4.1は、これまでの部品の種類や数量といった製品構成情報(BOM:Bills of Material)に加え、製造工程/使用設備などの製造プロセス情報(BOP:Bills of Process)も管理できるようになった。これにより、製造ナレッジ(工程表や作業指示書など)の共有/継承を促進できるとしている。

 BOMとBOPの統合管理によって、仕様変更や不具合の際に、部品だけでなく、工程や設備も含めた影響範囲を迅速に特定し、対処が可能になる。一貫したモノづくりの品質を確保できるので、グローバル製造拠点の迅速な立ち上げ/生産移管にも役立つ。

 さらに、IoT(モノのインターネット)によるセンサーなどからのリアルタイムな生産実績とBOPとの差異を分析し、ライン構成や設備の設定条件などが最適になるようBOPを継続的に改善することで、製造現場のパフォーマンスの最大化も果たせるという。

「Obbligato III R4.1」の利用イメージ 「Obbligato III R4.1」は、BOMとBOPの統合管理、IoT活用で得たリアルタイムな生産実績とBOPの差異分析により、製造現場のパフォーマンスの最大化を果たせる。BOM/BOPと連携するSCM/MESはIFSの「IFS Applications」を用いる 出典:NEC

 加えて、医療機器メーカーに求められる、米国食品医薬品局(FDA)が制定した品質システムに関する米国連邦規制「21 CFR Part820」に対応するため、苦情や予防措置の管理機能などを新たに追加した。


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