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検査をしながら声で所見登録できる内視鏡情報管理システムの検討を開始富士フイルムメディカルITソリューションズなど

富士フイルムメディカルITソリューションズは、神戸大学医学部附属病院消化器内科、NTTアイティ、NTTと共同で、音声認識技術を活用した内視鏡情報管理システムの製品化に向けた検討を開始した。

» 2016年06月06日 10時00分 公開

 富士フイルムメディカルITソリューションズ(FMI)は2016年5月9日、神戸大学医学部附属病院消化器内科(神戸大学消化器内科)、エヌ・ティ・ティ アイティ(NTTアイティ)、日本電信電話(NTT)と、音声認識技術を活用した内視鏡情報管理システムの製品化に向け、共同検討に着手すると発表した。


 消化器内科の内視鏡検査では、医師が両手を使用するため、検査中に所見を看護師が記録するなどして、検査後にシステム登録するのが一般的となっている。また、プルダウン形式で診断名を選択するシステムでは、どこに登録したい診断名があるかを覚えていないこともあり、登録作業に時間がかかるなどの課題があった。

 神戸大学消化器内科とNTTでは、2015年8月に、簡易な所見パターンを準備し、音声認識技術を活用して内視鏡検査をしながら所見登録する手法を評価した。その結果、約2〜3割の時間短縮効果が認められたため、今回4者での製品化に向けた共同検討に着手した。

 同取り組みでは、NTTアイティが音声認識システムの開発、FMIが内視鏡情報管理システムの開発、神戸大学医学部附属病院がシステム全体の評価主管、NTTがプロジェクトマネジメントを担当する。

 具体的には、NTTの音声認識技術を活用し、内視鏡検査中に所見を音声で登録できるシステムを構築。FMIの内視鏡情報管理システム「NEXUS」に音声入力機能を備えた仕様を検討・開発し、神戸大学消化器内科などで有効性を評価する。また、音声入力に適した診断名などのマスターテーブルやユーザーインタフェースについても検討する。

 同システムが実現すれば、検査の効率化やキーボード/マウスなどからの院内感染の防止にもつながるとしている。

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