日立ソリューションズは米Cylanceとエンドポイント向け次世代マルウェア対策製品「CylancePROTECT」の販売代理店契約を締結。2016年4月19日から販売を開始すると発表した。
近年、特定の企業・組織を狙った標的型攻撃や、パッチ/パターンファイルのリリース前に仕掛けるゼロデイ攻撃が急増している。こうした攻撃の多くは、パターンマッチングや振る舞い検知を利用した従来型のマルウェア対策製品では対処し切れず、企業や組織では未知のマルウェアにも対応できるセキュリティ対策への関心が高まっている。
実際、Cisco(シスコシステムズ)が発表した年次セキュリティレポート「Cisco 2016 Annual Security Report」でも、近年の巧妙化するサイバー攻撃に対して「自社のセキュリティ対策に自信を持っている」と答えた企業・組織は全体のわずか45%であったという。今後、業務のデジタル化が進んでいくことも考えると、企業・組織のセキュリティ確保はこれまで以上に強く求められるだろう。
こうしたニーズを受け、日立ソリューションズは米Cylanceとエンドポイント向け次世代マルウェア対策製品「CylancePROTECT」の販売代理店契約を締結。2016年4月19日から販売を開始すると発表した。
CylancePROTECTは、北米の製造業や金融業で実績のあるマルウェア対策製品で、世界1000以上の組織に450万以上のライセンスを販売している。同製品の最大の特長は、AI(Artificial Intelligence/人工知能)技術の1つである「機械学習」を利用して、未知のマルウェアが実行される前にエンドポイント上で高精度に検知・防御できる点にある。また、パターンファイルの定期更新が不要かつ管理システムをクラウド上で提供するため、システム管理者の運用負荷の軽減にも貢献できるという。
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