組み込みエンジニアの現場力養成ドリル(9)

野球「マジック」点灯のバグ(その2:解説編)(1/3 ページ)

前回に引き続き、プロ野球でおなじみの「マジック・ナンバー(通称:マジック)」をテーマにお届けします。今回は、「第三者が開発した『マジック計算アプリケーション』のテストケースを設計せよ」というお題に対する「形式テスト」と「正常テスト」について取り上げます。

はじめに

 今回の講座では、プロ野球でおなじみの「マジック・ナンバー(通称:マジック)」をテーマにしています。

 前回は、マジックの定義や計算方法を具体的に紹介しました。マジックの計算は、高性能計算機を使い、複雑な式やロジックを駆使していると思いがちですが、実は掛け算と割り算だけの単純で原始的な方法で算出しています。中学3年生レベルの数学力と思考力があれば、マジックを計算できます。ただし、漏れなくきちんと考えることは容易ではありません。そのためには、システマチックなアプローチが必要です。PCが一般的でなかった昔は、電卓で面倒な計算をしていましたし、電卓が登場するはるか以前の1800年代のアメリカメジャーリーグ時代は、紙と鉛筆と頭だけで計算していました。

 今回は、「第三者が開発した『マジック計算アプリケーション』のテストケースを設計せよ」というお題に対する「形式テスト」と「正常テスト」を見ていきましょう。

テストケースの設計の基本

 前回も紹介しましたが、ソフトウェアにおける「テストケースの設計」は、高校の英文法の先生が作る期末試験の問題に似ています。英語の先生は、やみくもに問題を作っているのではなく、全ての設問に“意味”があります。おそらく英語の先生は、以下を想定して問題を作るはずです。

印刷する
SNSでシェア

組み込みエンジニアの現場力養成ドリル

このコラムでは、組み込みエンジニアが日々の開発で実際に遭遇する「小さなトラブルを」取り上げ、演習形式で解説します。

この連載の記事をもっと見る

この記事の著者

山浦恒央 東海大学 大学院 組込み技術研究科 非常勤講師(工学博士)
山浦恒央 東海大学 大学院 組込み技術研究科 非常勤講師(工学博士)

1977年、日立ソフトウェアエンジニアリングに入社、2006年より、東海大学情報理工学部ソフトウェア開発工学科助教授、2007年より、同大学大学院組込み技術研究科准教授、2016年より非常勤講師。 主な著書・訳書は、「Advances in Computers」 (Academic Press社、共著)、「ピープルウエア 第2版」「ソフトウェアテスト技法」「実践的プログラムテスト入門」「デスマーチ 第2版」「ソフトウエア開発プロフェッショナル」(以上、日経BP社、共訳)、「ソフトウエア開発 55の真実と10のウソ」「初めて学ぶソフトウエアメトリクス」(以上、日経BP社、翻訳)。

新着ホワイトペーパー PR

関連記事

こんなメディアも見られています

TechFactoryに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。

無料会員登録
最新情報をいち早くチェック!

製品カタログや技術資料、導入事例など、IT導入の課題解決に役立つ資料を簡単に入手できます(メディアごとに文章は変更)

いますぐ無料会員登録

特集

ホワイトペーパーランキング PR

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

TechFactory SNS

X @techfactory_itmをフォロー

インフォメーション

TechFactoryをフォロー