STマイクロエレクトロニクス
低・中電力のモーター制御を簡略化するシングルチップのモータードライバ
STマイクロエレクトロニクスは、7~45Vの範囲で動作し、低・中電力のモーター制御を簡略化するシングルチップのモータードライバ「STSPIN830」と「STSPIN840」を発表した。
STマイクロエレクトロニクスは2018年9月4日、7~45Vの範囲で動作し、低・中電力のモーター制御を簡略化するシングルチップのモータードライバ「STSPIN830」と「STSPIN840」を発表した。
両製品は、産業機器、医療機器、生活家電などに適した柔軟な制御ロジックと低RDS(ON)のパワースイッチを搭載する。
高効率と低コストを両立させるモータードライバ
STSPIN830は、三相ブラシレスDCモーター用のモータードライバで、内蔵パワー段の3chハーフブリッジを制御するためのモード設定端子を備える。これにより、U/V/W相のパルス幅変調(PWM)を直接入力できる他、各ゲートに対して信号を個別に入力することも可能だという。また、インバーターの各レッグ用に専用のセンス端子を備え、3シャントまたは1シャントの磁界方向制御(FOC)用の電流検知の設定を簡略化する。
一方のSTSPIN840は、2個のブラシ付きDCモーター、または1個の大型モーターを制御できるモータードライバーで、同社で実績のある“並列化コンセプト”を活用しているという。同製品は内蔵のフルブリッジを2個の独立したブリッジ、または2つのパワーMOSFETを並列で使用することで、低RDS(ON)と高い定格電流を実現する1個のブリッジとして構成できる。
両製品とも、オフ時間を調整できるPWM電流制御回路や利便性の高い省電力用スタンバイ端子に加え、堅牢(けんろう)性と信頼性に優れた駆動を実現するための保護回路(損失ゼロの過電流保護、短絡保護、減電圧ロックアウト、サーマルシャットダウン、インターロックなど)といった、豊富な機能を搭載する。
また、両製品に内蔵されたパワー段には、わずか500mΩの低RDS(ON)を特徴とする同社独自のパワーMOSFETが採用されており、高効率と低コストを両立。STSPIN840は、出力ブリッジを個別または並列に接続して使用できるため、複数モーターを駆動するアプリケーションにおける部品点数の削減に効果を発揮する。
STSPIN830は、FA機器、生活家電、小型ポンプ、コンピュータ用ファン、汎用(はんよう)冷却ファンなどに最適だという。一方のSTSPIN840は、ATMや現金処理機、舞台照明装置、サーマルプリンタ、紡績・縫製機器、自動販売機などでの利用に適しているとする。
両製品ともに現在量産中で、QFNパッケージ(4×4mm)で提供。両製品ともに、単価は1000個購入時に約1.25ドルだという。
◎「エレクトロニクス」関連記事 ~企業/業界動向、事例、課題~ など
» クルザニッチCEOがインテルを去った「本当」の理由
» 「プロセッサIPを出せばいい」時代の終了、Armはどう対処するか
» 「AMDの組み込み」は今度こそ変わるか
» 相次ぐエレクトロニクス企業のトップ交代、FPGA業界にも再編の波
» Appleの通告は「MIPSの終わり」の始まりか
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
製品/サービス(エレクトロニクス)
この記事の著者
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社 Green AI] 自動車業界には好機 脱炭素×コスト削減×現場改善を実現するエネルギー戦略 -
製品資料
[株式会社 Green AI] 脱炭素投資をすぐ回収したい 自動車業界にも有効なCO2削減アプローチ -
市場調査・トレンド
[スマートジャパン編集部] 「ペロブスカイト太陽電池」の普及戦略が公表 政府が目指すコスト・導入量のロードマップを解説 -
市場調査・トレンド
[スマートジャパン編集部] 導入が加速する再エネ・系統向け蓄電システム コスト・収益性の現状分析 -
技術文書・技術解説
[スマートジャパン編集部] いまさら聞けない「ペロブスカイト太陽電池」の基礎知識と政策動向
関連記事
こんなメディアも見られています
TechFactoryに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
特集
- マテリアルズ・インフォマティクスの動向調査
- 研究・開発職のデジタル活用調査
- 設計・解析業務におけるAI活用
- 3Dプリンタ利用動向調査
- CAD利用動向調査
- つながる工場の現状と課題
- 製造業におけるAI開発および活用の実態
- 設計・製造現場における品質管理
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
CAE解析をAIエージェントに任せてみた 人は何を担うのか
-
2
EE Times Japan×EDN Japan 統合電子版:「PCIM 2026」で見たパワー半導体最前線――電子版2026年10月号
-
3
スマート工場動向調査2026
-
4
「見て覚えろ」が通じない時代 製造業の保全技術はどのように継承すればよい?
-
5
EE Times Japan×EDN Japan 統合電子版:製造現場にフィジカルAIをどう実装するか――電子版2026年9月号
-
6
製造現場などを支える状態監視システム サンプリングの位相ずれを減らすには?
-
7
高精度テクノロジーの学習モジュール 「高精度ADC 基礎編・上級編」
-
8
QC活動の形骸化はどう防ぐ? 実効性のある業務へ転換する3つの解消策とは
-
9
自律走行搬送ロボット(AMR)の位置推定と自律走行はどこまで高精度化できる?
-
10
半導体の微細な構成要素を非破壊で可視化/評価する「3D X線技術」とは?
TechFactory SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechFactoryをフォロー